1983年に「赤坂小町」名義で結成され、ガールズバンドの先駆けとなったプリンセス プリンセス。1996年に惜しまれながら解散したが、今年1年限定で再結成した。そんな“プリプリ”がテレビ番組でヒット曲が誕生したきっかけを語った。
2012年1月に東日本大震災の復興支援のため1年間限定で復活したプリンセス プリンセス。彼女たちが『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演し、名曲『Diamonds』と『M』の誕生秘話を語った。
『Diamonds』は、岸谷香(当時・奥居香)が付き合っていた彼氏の両親のおかげで作られた曲だという。お正月に彼氏の家に遊びに行った時のことである。彼氏のご両親が「香ちゃんよく来たわね」と言ってお年玉をくれたそうだ。そのお年玉をもらった岸谷はとても嬉しくなりウキウキした気分で帰っていた。その時にふと「ダイアモンドだね~」というフレーズが頭に浮かんできたというのだ。曲が出来たと思った岸谷は、家に帰ってさっそくそのフレーズを書きとめたという。草なぎ剛が「お年玉がダイアモンドだったんですね」と言って、木村拓哉に「そしたら歌詞が“お年玉だね~”になるだろ」と突っ込まれていたが、岸谷が「仮タイトルは“お年玉”だった」と告白。お年玉をもらわなかったら『Diamonds』は誕生していなかったかもしれない。その当時の彼氏のご両親には本当に感謝していると語る岸谷であった。
『M』の作詞はドラムスの富田京子が担当したのだが、この曲は、富田が当時付き合っていた彼氏に振られたことがきっかけで誕生した。振られたその日に岸谷の家に行った富田は、岸谷に「(振られっぱなしは)悔しいから、詩を書け」と言われたそうだ。曲名にもなっている『M』は実はその彼のイニシャルで、歌詞の中にある「黒いジャケット 後ろ姿が」というのもその彼が黒いジャケットを着ていたからと語る富田。その彼に伝わるような歌詞を書いたということだった。
メンバーの当時の実生活が歌詞の中に反映されていたというのは驚きだった。中居正広も「お年玉をもらわなかったら曲が出来なかったんだ」と言っていたが、名曲が出来るきっかけは普段の生活の中に溢れているのだと感じた。メンバーの等身大の歌詞があるからこそ、聴く人の心にも響くのだろう。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)