イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】スティーヴン・タイラー、今だから語る。「アメアイ審査員の仕事は性分に合わなかった」。

おおいに迷ったジェニファー・ロペスとは異なり、『アメリカン・アイドル』の審査員席にはもう座らないとあっさり降板を申し出ていたのが、ロックンローラーのスティーヴン・タイラー。彼が辞めた本当の理由は何なのか。

すでに孫もいる64歳のスティーヴン・タイラー。ステージやバスルームで転倒して大怪我をするようになっており、そろそろ体に無理が利かなくなっているということか。いや、「エアロスミス」が今年11月に新アルバム『Music from Another Dimension』をリリースし、そのプロモーションツアーも予想されるため、バンドの音楽活動に全力投球をしたいと本人は言っていた。

だが本当にそれだけであろうか。10、11と2つのシーズンにわたり審査員席にいたタイラーについて、番組のファンからは「あまり楽しそうに見えない」との声も出ていた。彼はこのほど『Rolling Stone』誌とのインタビューに応じたが、ついにその本音が出てしまったようだ。

「うーん、好きだと思えるような仕事じゃなかったな、確かに。ジャッジはとにかく大変なんだけれど、それを7時間をやった後でスタジオに行き、「エアロスミス」のアルバムレコーディングが8時間。こういう毎日を送っていたんだ。」

番組の総指揮官は、おおいにクセのある音楽プロデューサーのサイモン・コーウェル。最高の実力者だが、やたらと注文が多く部下にプレッシャーをかけまくることで有名だ。タイラーも、彼に関して不愉快な思いをしたことは一度や二度では済まないだろう。

「大きな壁にぶつかったこともやっぱり何度かあるよ。あの番組で僕に求められていたのは、“若い出場者たちをからかって番組を盛り上げる”ってことだったらしいんだ。でも僕にその手の才能はない。他の奴にすりゃ良かったんだよ、オレを選んだのは見込み違いってやつさ。」

なるほど…。しかしなんと言っても『アメリカン・アイドル』は次代のポップシーンを担う若手スターが誕生する番組、高視聴率でもある。出演はタイラーにとって良い刺激になったのではないだろうか。彼はいいことも悪いことも両方あったとして、最後はこう締めくくった。

「人生の大事な1ページになったよ。いや、あまりにも打ち込み過ぎて、この仕事が人生の枠をはみ出すほど大きなものに感じられたこともあったな。うん、確かにイイ仕事だった。ジェニファー・ロペスの隣にずっと座っていられたし、エラく稼いじゃったしね!」
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)