ハードロック界の超売れっ子ミュージシャンである以上、ドラッグと女遊びにはハンパないお金を使ってきたであろう。「エアロスミス」のリーダーであるスティーヴン・タイラー(63)が、1980年代に使用したドラッグの量をこの度出版となる自伝で明らかにした。
“脱いだお金を全部ホスト遊びに使う” などというAV女優の話を聞くことがあるが、彼女たちの方がまだ健康的。タイラーの場合は歌ったお金が全部ヤクに消えていた。しかもその種類がヤバイ。マリファナばかりかヘロイン、コカインにも手を出していたというのだ。
5月3日に、『Does the Noise in My Head Bother You?』というタイトルの自伝が米国で発売となったタイラー。その内容について一部が明らかにされているのでご紹介したい。
“俺が使ったヤク代は、2000万ドル(16億円ちょっと)にも上ったよ。無一文になるところだった。ポルシェも飛行機も家も手放して、ヤクを買っては酒盛りに溺れる日々。どんどん自分を見失って行ったね。”
“エアロスミスとしてステージに上がる時だって、いつも俺はラリッていた。14インチのドラムヘッドの下に、自分用のヤクを隠し入れていたんだ。使い捨てコップとストローを2組用意して、片方はジャック・ダニエルズのコカコーラ割り、もう片方がドラッグというわけさ。”
“リハビリ生活だって何度も経験した。あれだけドラッグと酒に溺れてよく生きていられるもんだと感心するよ。でも8回目の施設入りを予定していたある時、息子が俺の目を見て「パパ、昨日の夜すごくハイになっていたでしょう」と言って泣いたんだ。そこで初めて俺は、子供たちのためにも今度こそお酒やドラッグをやめなければと気付いたよ。”
“現在俺は、タレント・オーディション番組『アメリカン・アイドル』の審査員を務めている。もう2度と悪い手本だなんて言われたくないし、ワケ分からない言葉をもごもご話すなんて情けないザマはゴメンだね。この番組は「シラフでいなくちゃ」っていう自覚を支えてくれているよ。”
子供や孫の存在がその人の心を幸福感で満たし、人生の襟を正してくれることは実際に多いものである。年齢的にも体力的にも、もう無理はきかなくなった。残りの人生は “ロック魂は健在だけれど、ちょっと真面目に大人しく生きていく” つもりだそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)