エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「『CAN YOU CELEBRATE?』は朝起きたらできていた」。小室哲哉が“神がかり”的な曲作りを明かす。

ミュージシャン、音楽プロデューサーとして知られる小室哲哉が、テレビ『笑っていいとも!』に出演した際にいわゆる“小室ファミリー”が活躍した1990年代の様子を語った。中でも安室奈美恵の楽曲の誕生エピソードは、彼の神がかり的な才能を感じずにはいられないものだ。

TM NETWORKが復活して武道館2daysの単独コンサートを決行。新曲『I am』もリリースするなど、今年は小室哲哉の動きが注目される。4月23日に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した彼は、これまでに手がけたヒット曲の中でも思い入れのあるものについて語った。

彼はその中でも『グラマラス』(SMAP)、『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』(H Jungle with t)、『Self control(方舟に曳かれて)』(TM NETWORK)、『EZ DO DANCE』(TRF)、『DEPARTURES』(globe)の5曲については「どれも難産だった」と制作に苦労したことを認めたのだ。

例えばダウンタウンの番組『HEY!HEY!HEY!』の番組内で作ることになった『WOW WAR TONIGHT』などは、浜田雅功が正月にハワイで曲を練習するということでクリスマスから3日3晩徹夜して完成させたという。全盛期の小室はそんな日々を送っていたのだ。「あの頃はまだ若くてそれができたが、今はもう無理」と彼も当時を振り返っていた。

小室哲哉がプロデュースした“小室ファミリー”の中でも、超売れっ子だったのが安室奈美恵だろう。ところが彼女の楽曲について、小室は「朝起きたらできていた」と証言しており逆に安産だったようなのだ。

彼は「安室さんの初期の曲はほとんどそんな感じ。『CAN YOU CELEBRATE?』も起きたらできていた」とあのダブルミリオンの大ヒット曲もそのひとつだったという。小室は夢の中で楽曲が浮かぶらしく、「起きたらそれを忘れないうちに鍵盤に打ち込む」と曲づくりの工程を説明した。「不思議なものでそういう時はエンディングまでできている」というから、ほんの数分で完成するのだろう。

そんな彼の姿はまさに神がかり的な天才を感じさせるのだが、共演していたTM NETWORKの木根尚登は「ポール・マッカートニーも『イエスタデイ』は寝ているうちにできていたらしい」と、当時の小室はあのビートルズのポール・マッカートニー並だと例えたのである。

小室も番組では触れにくかったのだろう。“小室ファミリー”といえば、華原朋美の『I BELIEVE』をはじめとする数々のヒット曲も忘れるわけにはいかない。彼女に提供した楽曲は果たして難産だったのかはたまた安産だったのか。機会があれば知りたいところだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)