俳優、プロデューサーとしてのキャリアも花盛り、そしてハリウッドで「独身貴族」を謳歌しているはずのジョージ・クルーニー(50)だが、その孤独感について激白した。
日本では5月公開予定の映画『ファミリー・ツリー』で、アカデミー主演男優賞にノミネートされているジョージ。このほど『The Hollywood Reporter』誌のインタビューに応じ、孤独感や不眠症に悩んでいることを明かした。
忙しいスケジュールにもかかわらず毎晩10時には就寝するという彼だが、TVをつけっ放しにしないと眠れないというのだ。「TVを消すと、あれこれ考えごとをしてしまう。そしてそれが始まると、眠るのがとても難しくなってしまうんだ。」とジョージ。「TVをつけっ放しにして自らを無感覚にしたとしても、毎夜5回は起きてしまう。」
ジョージは「(ハリウッドで)孤独感を味わわない、という人は嘘を付いている。」とも語る。「公の場に姿を出せば出すほど、そこで小さな取り巻きに囲まれて終わることになって、孤独感を味わうんだ。」とのことだ。
一方、女性が尽きることのないジョージだが、「以前、女性に捨てられたこともある。」とのこと。「その女性を取り戻そうとしたことほど、痛々しかったことはない。」そうで、現在のように次々と若く魅力的なGF達との交際を楽しむ彼の姿からは、想像もつかない。
また、飲酒については「人生において毎夜飲むようになって、一線を越えてしまったこともある。でももうやめたよ。」とのこと。今は大晦日からずっと飲んでいないそうだ。そして孤独感を紛らわすために、ケンタッキー州とオハイオ州で過ごした大学時代にコカインを吸ってみた経験があるとも告白。しかし、「ちっとも気に入らなかった。」ということだ。
05年公開の映画『シリアナ』で負った脊髄を損傷する大怪我の痛みのため、自殺を考えたこともあると、以前衝撃告白したジョージ。その後9時間に及ぶ手術を受けて回復したものの、痛み止めの副作用で今度は強い不安感に悩まされた。今でも毎日のように痛みに苦しみ「耳が文字通り破裂しそうで、頭も痛む。」そうだが、今は「死ぬことを恐れるよりも、やりたいことを成し遂げられずに死ぬことのほうが、恐ろしい。」と語る。
現在50歳。俳優のみならず監督・プロデューサーとして沢山のヒット作を世に送り出しているだけでなく、人生を謳歌しているように見えるジョージだが、その裏で心や身体の健康問題が、大きく影を落としているようである。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)