リアーナ(23)が、新曲『We Found Love』のミュージックビデオを19日にリリースしたが、その中で実生活での新恋人と噂される元ボクサーでモデルのダドリー・オショネシー(21)を相手役に、濃厚でちょっと危険な「ラブストーリー」を演じている。このダドリーが、リアーナの元恋人でDV事件で逮捕されたクリス・ブラウン(22)と似ていることもあって、ビデオが過去のクリスとの関係を思い出させると、話題になった。
先月にはアイルランド、バンガーの大麦畑でビデオ撮影中にトップレスになり、土地をクルーに貸していた信心深い農夫に「不適切だ」と追い出されてしまったリアーナ。その際に撮影していたビデオが、今回の『We Found Love』のPVだった。クルーはその後ベルファストの街中にロケーションを移し、さらに撮影を敢行していた。
『We Found Love』は、来月21日にリリースされるリアーナの新アルバム『Talk That Talk』の中からの最初のシングルカット。PVはリアーナの伸びやかなボーカルとは相反した、ダークな仕上がりのビデオになっている。英国出身のダドリーを相手役に、リアーナが濃厚なラブストーリーを繰り広げ、2人の「ケミストリー」が存分に感じられる。
ビデオではダドリーとリアーナが片時もお互いのそばを離れないような、熱愛に落ちていく様子が描かれる。やがて2人の関係は、刺激を求めてタバコの煙を口移しで与え合ったり、ドラッグやアルコールに溺れる危険なものになって行く。やがてお互いを拘束し合うようになった2人。彼はリアーナの体に「mine」とタトゥーを入れてみるが、リアーナが息苦しく感じ始め、2人は暴力的な喧嘩をするようになり、やがて別れが来る。リアーナはアイルランド訛りのナレーションで「どれだけ傷ついたか、決して誰にも分かりはしない。望みがないように感じるけど、何も自分を助けてくれない。」などと絶望的な気分をモノローグする。
このダドリー、リアーナが彼のモデルショットを見て、自ら相手役に選んだもの。彼女は「会った瞬間に、キスしようよ、その意味分かるよね?って感じだった。ビデオでは、フェイクで絡み合うふりをしないといけないから。」と彼を最初からかなり気に入って、半ば誘惑していた様子。一方オリンピック出場を目指していた元ボクサーから転じてモデルになったダドリーは、ビッグチャンスの到来に「これを終わらせたくない。」と、すぐにリアーナの「濃厚なオファー」を快諾したという。リアーナは大喜びで、ビデオ撮影の休憩時間には彼の膝に座ったり、あらゆるチャンスを利用し派手に彼とイチャイチャしていたそうだ。
その後2人は交際が噂されているが、ダドリーは「今は忙しくて彼女に合う時間がない。キャリアを優先したい。」と語っていた。しかしビデオがクランクアップした後も、2人は頻繁に連絡を取り合っているそうで、関係者は英紙『ザ・サン』に「2人の間にはセクシャルなケミストリーが感じられる。」とも語っている。
ビデオを見て驚くのは、金髪ヘアのダドリーがリアーナの元恋人、クリス・ブラウンに良く似ていること。ビデオの中で描かれる2人のアビューシブな関係も、クリスとのDV事件を彷彿とさせる。車の中で口論をするシーンもあり、09年のグラミー賞授賞式当日にリアーナと車内で口論となって、彼女に暴行したクリスとオーバーラップするものだ。
しかし、最近ではリアーナはあの忌まわしい事件はすでに乗り越え、「怒りを感じた時期はあったけど、彼がヒドイ目に遭えばいいなんて思ったことは一度もないわ」「彼の音楽が好きで、そのことは今でも変わらない」などとコメントしている。このビデオも過去を捨てて前に進みたい、というリアーナの決意の表れなのかもしれない。
ビデオが見たい方は、リアーナの公式サイトでどうぞ。
http://www.rihannanow.com/media-article/we-found-love/
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)