このほどイギリスから、30分程度で終わるはずの手術が医師の医療ミスにより生殖力を奪われてしまった2歳男児の一報が届いた。いずれ彼が成人し、子供を作る能力が無いと知った時の悲しみは計り知れないものがあるだろう。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。
英ブリストル・ロイヤル小児病院で今月17日、2歳男児が精巣の手術を受けた。彼の睾丸は通常より上の位置にあることにより、陰嚢内に収まっていない「停留精巣」だった。停留精巣は幼児には稀であるが、手術で比較的簡単に治すことができるという。この男児の場合、片方が停留精巣で生殖力が無いものの、もう片方は正常だったため、将来子供を作ることは可能だった。
今回の手術は内視鏡を使ってモニターを見ながら睾丸を陰嚢に収めるというもので、手術時間は30分程度と男児の両親は伝えられていた。ところが両親は、手術が終わるまで2時間半も待たされた。そして手術が終わった後、病院側から思いもよらない事態になったことを告げられた。男児の父親はこのように話している。
「私達はずっと待っていました。すると2時間半後に執刀した外科医と病院のマネージャーとコンサルタントがやって来たことで、私は息子に何か起きたと悟りました。彼らは病院の本部に電話を入れ、手術が失敗したと私達に告げたのです。私と家内はパニックに陥りました。」
外科医は誤って正常な精巣に手術を施したため、