エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『さくらももこさん ありがとうの会』で吉本ばなな「彼女はかけねなく天才でした」

子どもが生まれてからまた会うようになったという。「夜中まで飲んだり、しゃべったり、絵を見せてもらったり、変わらず小学生同士のように過ごした」間柄だけに、誰よりもお互いのことを分かっていたのではないか。

そんな吉本さんが「ももちゃんの絵は、一見子どもの絵みたいなのであなどられがちですが、彼女はかけねなく天才でした」とさくらさんの才能について触れており、「ヨーロッパの香りがする独自の色彩感覚と、研ぎ澄まされた線」「彼女がカラー原稿を描くところを見ていると、確信を持って色をつけていて、まるで魔法のようでした」「ついさっきまでぐうたらしたりおしゃべりしたりゲラゲラ笑ったりしていた小猿みたいな彼女は、ペンを持つとすっと集中して、ほんとうに美しい大人の女性、絵の天才に変身するのです」という。

そして「最後の最後まで、彼女はどんどん絵がうまくなっていきました」「私は、その変身の瞬間を、もっともっと長い間見ることができると信じていました」と早すぎる死を惜しみつつ、さくらさんの人柄とともに「私たちは短い時間だったけど、あのすばらしい人と過ごせて、とても幸運だったのです。それだけはかけねないほんとうのことなのです。涙ではなく、笑顔で、彼女の偉大さを思い続けましょう」と結んでいる。

『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』などさくらももこさんの作品に癒され救われた人は多い。これからもその素晴らしさは作品とともに語り継がれることだろう。

画像は『吉本ばなな 2018年11月16日付オフィシャルブログ「さくらももこさんお別れの会(追悼文全文)と夜のライブと」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

『さくらももこさん ありがとうの会』に参列した吉本ばななさん(画像は『吉本ばなな 2018年11月16日付オフィシャルブログ「さくらももこさんお別れの会(追悼文全文)と夜のライブと」』のスクリーンショット)

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