エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『さくらももこさん ありがとうの会』で吉本ばなな「彼女はかけねなく天才でした」

8月15日に乳がんのため53歳で他界した漫画家・さくらももこさんを偲ぶ『さくらももこさん ありがとうの会』が11月16日、青山葬儀所で執り行われた。1000人以上が参列するなか、声優のTARAKOが「ありがとうの言葉」を読み上げ、桑田佳祐は『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ『100万年の幸せ!!』を歌唱した。

小説家の吉本ばななさんは「この文章をだれに向けて書くべきなのか、迷いました。ももちゃんにあてるのだろうか? と。でも、ももちゃんには私の気持ちはもうすっかり伝わっていると思います。だから遺された息子さん、ご家族の方たち、スタッフのみなさん、そしてももちゃんのファンのみなさんに向けて書くべきなのだと思い至りました」と前置きして、追悼文を読み上げた。

彼女はその夜、オフィシャルブログにて「追悼文全文」を公開している。さくらももこさんのデビュー作『ちびまる子ちゃん』は1986年8月に『りぼん』で連載が始まり、吉本ばななさんは1987年に第6回海燕新人文学賞を受賞した『キッチン』が『海燕』11月号に掲載され商業誌デビューする。

吉本さんは追悼文のなかで「私は小説家になったほんとうのスタートのところで、対談のお仕事でももちゃんに出会いました。年もほとんど同じで、日本中に注目されていたふたりは、すぐに仲良くなって毎週のように会うようになりました。手をつないで、あの恐ろしい自分たちのブームの嵐の中をかけぬけたのです」と当時を振りかえる。

疲れがたまると一緒に荻窪のスーパー銭湯へ通う仲で、荻窪から離れてしばらくは疎遠な時期もあったが、

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