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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】裕福な一家に尽くすこと2年 幼児2人惨殺のナニー終身刑か(米)

マリーナさんから最愛の子供たちを奪うことを思いついた可能性は高い。検察側は強い殺意や計画性を主張するも、オルテガ被告と弁護士は「呆然自失の殺人行為。幻聴・幻視に悩まされ精神状態は不安定で、狂気に支配されていた」などと訴え、法的責任を問えない状態であったことを強調している。また予備審問においては被告弁護人の依頼でオルテガを診察した医師が「深刻な妄想癖もあり、天の声に支配されてしまうようだ」などと証言していた。

しかし判事はそれらを退け、被告の出廷を命令。今月1日の裁判初日にオルテガはしっかりとした足取りで入廷した。まっすぐに立ち、感情を乱すことも表情が変わることもほとんどなかった。しかし「神様ごめんなさい。反省しています。どうかこの恐ろしい罪から私のことをお救い下さい」などと祈る場面もあったという。

マリーナさんの夫は、ニュース通信社ダウ・ジョーンズとNBCが共同で設立したニュース専門放送局「CNBC」のエグゼクティブ。一家の暮らすアパートはマンハッタンのなかでも特に裕福な人々が集まるセントラルパークからすぐのエリアに建ち、被告はクリム家のベビーシッターとして約2年間働いていた。オルテガを家族と会わせるために母国ドミニカ共和国に一緒に旅行したこともあり、クリム家は両者の労使関係はとても良好で家族的な愛情、信頼、絆で結ばれていると信じていたようだ。

マリーナさんとスイミングスクールに出かけていたため、無事であった次女のネッシーちゃんは9歳になった。悪夢のような事件に一時は精神的にひどく荒廃してしまったクリム夫妻だが、2013年にはフェリックスくんが、そして2016年にライナスくんが誕生し、今は3人の子供たちとともに力強く生きていくことを誓っている。また夫妻は2人の子の死を無駄にするまいと「Lulu and Leo Fund」という財団を設立。Facebookのページに投稿されたビデオメッセージによれば、芸術に熱心に取り組む子供たちを支援するプログラムを提供しているもようだ。

画像は『New York Post 2018年3月1日付 「Mom confronts nanny accused of butchering her children」(Steven Hirsch)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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