海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】両親に黒人との交際を反対された女子高生 進学費用を寄付で400万円以上集めるも「甘えている!」の声(米)

テネシー州メンフィス近郊に住み、授業料が年間2万ドル(約230万円)もする女子高に通うアリー・ダウドルさん(18歳)は、当時メンフィスの男子高に通っていたマイケル・スウィフトさん(19歳)と知り合い、交際するようになった。現在、マイケルさんはサウスカロライナ州にあるクレムゾン大学でスポーツコミュニケーションを学んでおり、アマチュアサッカー選手としても活躍中だ。

アリーさんは、1年ほど前にマイケルさんとの交際を両親に報告した。ところが両親は2人の交際に反対。それでも2人は交際を続けて昨年のクリスマス前に再度、アリーさんは両親にマイケルさんを引き合わせようとしたところ、さらなる猛反発を受けた。このことをアリーさんは“人種差別”と感じたという

「父は、私に選択肢を与えませんでした。『もう二度とマイケルに会うな』と言ったのです。理由は彼が黒人だからです。両親は私に『がっかりさせられた』と言いました。彼らの叫びに近い反対を私は忘れることはできないでしょう」とアリーさんは『BBC News』に語っている。

マイケルさんとの交際を断固反対したアリーさんの両親は、娘から車と携帯電話を奪い、生活費はおろか今後は一切の大学入学費用の援助をしないと言い放った。アリーさんは大学レベルの授業を履修できるクラスにも参加しているほど成績優秀だ。しかし現実的な問題として、5月1日までに大学の初年度の諸経費を支払わないと進学ができない。追い詰められたアリーさんは、寄付金サイト「GoFundMe」で支援を募ることにした。

サイトには「肌の色で人種差別をする両親に、大学入学費用を含む全ての援助を打ち切られた。辺鄙な地域に住んでいるので、車も両親に奪われてしまっては、仕事を見つけても通うこともできない。一生懸命勉強しているので大学には入学したいし、大学にローンなどの補助金をお願いしても、まだ1万ドル(約115万円)ほど必要。こんなふうに寄付を募るのは心苦しいが、どうかみなさんからの援助をお願いしたい」というアリーさんのメッセージが綴られている。

スポーツ用品店を営んでいるアリーさんの父ビルさんによると、「私は人種差別をしていません。確かにアメリカ南部は黒人に対しての差別意識が残っているために、どちらかというと自分の娘が黒人と交際するのは喜ばしいことではないが、それは私が決めることではありません。私も妻も娘の交際を反対した理由はマイケルが黒人だからではなく、娘が私たちに隠れて交際していたからですよ」と言う。

過去にもアリーさんは別の恋人と隠れて付き合っていたことがあり、両親は反対したそうだ。ビルさんはアリーさんの「親が人種差別をしている」というコメントに対しても、「自分を正当化したいだけの甘え。娘は18歳でもう大人なのだから社会に出て成長すべきだ」とあくまでも“マイケルさんが黒人だから”という差別意識があって援助を打ち切ったのではないと主張している。さらに「妻も私も、娘が誰と交際しようが構いません」とも語っているのだ。

両親の家に住みながらも交際を反対され、援助を一切打ち切られているアリーさんと両親との関係が気まずいものであることは想像に難くない。現在は3万5千ドル(約402万円)以上と目標額をかなり超えた金額が集まっているようだが、アリーさんのことを知った全ての人がサポートする意向というわけではないようだ。

なかには「車がないならバスを使ってでも仕事をゲットすればいいじゃない」「中流階級の白人お嬢様を大学に行かせるために寄付をすることは、人種差別と闘うことにはならないわ。仕事もしようとしないで、『両親に反対されても黒人と交際し続ける白人ヒーロー』みたいな感じを受ける。でもそれこそが差別なんじゃないの?」「世の中にはもっと貧しい家庭環境で育った子供たちが学校にも行けないでいるのよ。あなたは仕事をしたくなくて寄付金を募って、ただ甘えているだけじゃないの」「これだけ寄付金が集まったのはあなたが黒人差別問題を出したからであって、黒人のマイケルに感謝して半分あげるべきよ」といった厳しい批判の声が寄せられている。

出典:http://www.bbc.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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