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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「人と違うからこそ最高」 “白斑の女王”と呼ばれる3児の母(米)

自分は周りとは違う。そのことに気付いた時に、どれほどの人が自分を素直に受け入れてくれるだろうか。そしてどれほどの人が、そんな自分に理解を示してくれるだろうか。このほど、5歳の頃から「尋常性白斑」を患って来た女性が、現在「Vitiligo Queen」(白斑の女王)と呼ばれるに至るまでの、これまでの人生を振り返った。

米ロサンゼルス在住で3児の母であるテネーシャ・ブラウンさん(32)は、5歳の頃から白斑を患っている。白斑は色素の一部が白く抜ける皮膚疾患で、色素細胞が何らかのきっかけで破壊、もしくは色素が合成される過程の機能が停止してしまったことが原因だとされている。症状には個人差があるものの、顔や手、足など色素が増強し目立ちやすい場合には、それが精神的なストレスとなり症状をさらに悪化させる原因にもなると言われている。

テネーシャさんは、家族で自分1人だけがこの皮膚疾患を患っていた。それでも、幼い頃には周りとの違いにあまり気がつかなかったが、中学校に上がる頃になり「他の人と自分は違う」ということに気付いた。そしてクラスメートたちからは「ダルメシアン」「シマウマ」などとからかわれ、いじめられたという。

いじめられたことで精神的に激しく落ち込み、自分への自信がいっさい無くなってしまった。厚化粧をして、白斑を隠すようにもなった。一時期は症状が広がり、体全体が白くなったこともあったそうだ。長期的に表れる症状と向き合わなければならない自分に消極的だったテネーシャさんであったが、ある時を境にそのネガティブ思考は消えた。

それは、20歳の時の出産が原因だった。双子の息子を産み、母の立場になって以来「自分を認め、愛する」というポジティブ思考に切り替えた。元警察官としての職歴があったテネーシャさんは、現在はメイクアップアーティストに転身している。「同じ症状の人を励ますことができれば」という彼女は、ボランティア活動も行い、がん患者にも傷を目立たなくさせるメイク法を伝授している。地元では「白斑の女王」という異名を持つという。

「周りには、ただ傷や白斑を隠すというのではなく、そんな自分でも美しく見せることができるというメイク法を教えています」というテネーシャさん。「大切なのは、自分を受け入れて愛し、自分に優しくすること」他の人と違うからこそ、その部分が最高なんだと思うようにしていると語っている。

現在テネーシャさんの12歳になる双子の子供達は「ママは、本当の美しさは内面から出るものだって教えてくれた」と話している。ポジティブな思考で前向きに生きる母の存在を、子供たちもきっとリスペクトしているに違いない。

出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)