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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】精神疾患の4名を誘拐監禁した55歳女、福祉手当を横取りし虐待の日々(米)

連邦検事局の検事が事件の詳細を明らかにすればするほど、「人はここまで残酷になれるものか」と法廷内がざわめくような裁判が始まった。米フィラデルフィアの55歳の女とその娘、他3名が障がいをもった複数の男女を誘拐して自宅ボイラー室に監禁し、障害者手当を奪い、暴行を加えるという許しがたい蛮行であった。

米ペンシルベニア州フィラデルフィアで今、大きな注目を集めているのがリンダ・ウェストン(55)という女の被告を断罪する裁判である。ウェストンは2001年から約10年にわたり、精神疾患を抱え、障害者手当で生活している4名の成人男女を次々と誘拐。フィラデルフィア北東のタコニーにある自宅ボイラー室に監禁した上で、後見人を名乗ることで彼らが受給していた各種の福祉手当を搾取し、逃げようとすれば執拗な暴力で虐待していたことを供述している。

2011年10月、地主がたまたまボイラー室のそんな異変に気付いて通報。4名はやっと救出されたが、いずれも栄養不良ほか身体の状態が悪く、病院で治療もうち2名が死亡した。ウェストンの供述によれば、トイレはバケツを使用させ、鎮静剤を加えた食事と飲み物を与え、女性たちが言うことをきかず暴れた時には蹴り、刃物で刺して皮膚を傷つけ、火であぶり、手を縛り、ベルト、棒、バット、ハンマーとあらゆるもので叩き、ピストルで脅すことをしていたという。

主な動機は障がい者に支給される福祉手当を奪い取ることにあったとみられ、ウェストンらはその10年で21万2000ドル(約2,560万円)ほどを搾取していた計算になるそうだ。なお、ウェストンはテキサス州やフロリダ州でも同様の悪事を働いた過去があり、知的障がいのある女性に売春行為を強要していたことも判明した。被害にあった障がい者は成人が計6名と未成年者が計4名、なんと罪状は196にものぼるという。

※ 画像はnews.com.auのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)