南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】ロバは働き者。こんな姿をさせられて養蜂場でハチのお世話まで。(ブラジル)

穏やかな性格で力持ち、働き者で知られるロバが、ブラジルのある養蜂場で活躍し始めたとして話題を呼んでいる。しかし全身を完全に覆ってのその姿は、見るからに苦しそうだと批判の声もあがっているようだ。

ロバは実に働き者。世界の長い歴史において、重い荷車を健気に引くため、農耕や建設工事の現場では欠かせない存在として知られているほか、おとなしいため観光地でももてはやされてきた。そのロバが今、ブラジル東部Itatiraのとある養蜂場で働き手として頑張っている。 “世界初の蜂を飼うロバ”だそうだ。

画像はそのニュースを伝えているYouTubeのスクリーンショット。ロバはオスの“Boneco”君である。雇い主はManuel Juraciさんといい、Itatiraには120もの養蜂場があるが、ハチミツの生産量はJuraciさんのところが現在トップ。またJuraciさんは “Professor Pardal”の異名をとり、町では発明家としても知られている。そのような中で彼は四足動物に着用させることを念頭に、「Association of Honey Producers」の協力を得てこの完全防蜂スーツをこしらえ、ロバのBonecoに着せてみたのであった。

動物を使って養蜂場を営むという試みは、南オーストラリアの“Bazz”というラブラドール犬から始まった。ミツバチの間で伝染する深刻な病気に「アメリカ腐蛆病(American foulbrood)」があるが、Bazzは抜群の嗅覚で、蜂や巣に感染があればそれを知らせるよう訓練されているのだ。「Bazzはとにかく刺されることを嫌うそうですから、いずれは犬向け完全防蜂スーツをこしらえるつもりです」とJuraciさん。しかしこのスタイルが動物にどれほどのストレスを与えているか、動物愛護団体から非難を浴びる覚悟が必要かもしれない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)