24歳で、映画『Dead Heat on a Merry-Go-Round』(1966年)にベルボーイの役で出演した俳優ハリソン・フォード(71)。役とはいっても名前すら出ない“超チョイ役”であったが、その様子をみた業界幹部は「お前が成功するワケがない」とハリソンに言い捨てたという。
27日、TV司会者コナン・オブライエンのインタビューに俳優ハリソン・フォードが応じて、1週間に150ドル(約1万5000円)しか稼げなかったという駆け出し当時を以下のように振り返った。
「僕が初めて演じた映画の役は、ベルボーイだった。故ジェームズ・コバーンに電報を届ける役さ。」
まさにコバーンに届け物をするだけの役ではあったが、“新人タレントプログラム”なる部門の責任者はこのハリソンを見て驚くべき発言をしたという。
「オフィスに呼ばれて、そいつにこう言われたよ。“まあ座れ。昨日のシーンを早速みたけど、お前は絶対にこのビジネスでは成功しない。だから忘れることだ”ってね。」
しかしハリソンはじっくりと時間をかけて演技力を磨き、大ヒット映画『スター・ウォーズ』への出演を機に一躍時の人となった。そんなハリソンは、「絶対に売れない」と断言した業界幹部と同じレストランに居合わせたことがあるそうだ。その時の様子をハリソンはこう明かした。
「(侮辱されてから)15年ほどが経ったころ、僕はスタジオにある店にいてね。するとウェイターが銀のトレイに置いたメッセージを持ってきた。」
「そこに置かれた名刺の裏にはこう書かれていたよ。“俺の予想がはずれたな”って。」
今でもそれを思い出すと嬉しくなるというハリソンは、トップに否定されても負けず名を成した名俳優である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)