2005年に米ドラマ『プリズン・ブレイク』の“マイケル・スコフィールド”役をゲット。ドラマの大ヒットと同時に一躍世界のトップスターとなった英出身俳優ウェントワース・ミラー(41)が、あまりにも意外な方法でゲイであることをカミングアウトした。
このたび俳優ウェントワース・ミラーは、ロシアのサンクトペテルブルク国際映画フォーラム(St. Petersburg International Film Festival)に招待された。本来であれば「これは光栄!」と喜ぶはずだが、ウェントワースはこの招待に「No」。その理由を公開書簡にしたため、以下のようにゲイであることをカミングアウトしている。
「親切にもご招待いただき、感謝しています。ロシア訪問を楽しんだ経験がありロシア系の血も混じる僕のような者にとって、“Yes”と返事ができたらどんなに嬉しいことでしょう。しかしながら僕はゲイです。今回のご招待は辞退せねばなりません。」
「僕はロシア政府の同性愛者に対する扱いに、深く苦悩しています。」
「このような状況は容認できません。僕のような人々がオープンに人を愛し、生きていく基本的権利を否定されてしまう国。そこで開かれるお祝いの場に参加することなど、道義的に考えてもできるわけがありません。」
「もし状況が良くなれば、異なる選択もできることでしょう。」
ロシア政府は同性愛者を弾圧する法律を施行し、国際的な注目を浴びている最中である。この動きに歌手レディー・ガガ(27)も激怒し、「政府がこぶしを振り上げて人々の動きを鎮圧するなんて時代遅れ」、「何が“母なる大地ロシア”よ」などと怒りをあらわにしていた。
意外な機会にゲイをカミングアウトしたウェントワースだが、実は過去にも「ゲイではないか?」という噂が流れていた。それが事実だと判明し女性ファンは嘆いているが、一方で勇気ある告白をした彼をLGBTコミュニティの人々はおおいに歓迎していることだろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)