数多くの映画に出演してきた名優ジョン・マルコヴィッチ(59)が、通りで大出血し苦しんでいる男性に遭遇。躊躇することなく助けの手を差し伸べ、命を救っていたことが明らかになった。
『チェンジリング』(2008年)など数多くの映画に出演してきた名優ジョン・マルコヴィッチは、その風貌ゆえに「ちょっと変わったオジサン」というイメージを持たれやすい。だが実は正義感に溢れる、とても立派な人物であった。このたびマルコヴィッチは突然の負傷により大量出血している男性の人命救助に貢献し、メディアに大きく報じられている。
現在、舞台出演のためトロントに滞在しているマルコヴィッチ。『CBC Toronto News』によると、マルコヴィッチは通りを歩いていたところ「助けてください!」という悲鳴を耳にしたそうだ。駆けつけてみたところ、77歳のジム・ウォルポールさんという男性が転倒し、その拍子に首を負傷。開いた傷から大量に出血していたという。驚いた妻のマリリンさんは集まってきた人たちに「助けて!」と懇願したが、マルコヴィッチはすぐさま夫妻に声をかけて止血を試みるなどの処置に貢献したというのだ。この時のことを、マリリンさんは以下のように振り返っている。
「血の吹き出す様子からして、きっと頸動脈か頸静脈を傷めたのだと思いました。」
「そこにマルコヴィッチが現れ、まるで医師のように(処置を)引き継いでくださったんです。」
マルコヴィッチは落ち着いた様子で傷口にスカーフを当て、止血を試みたという。地元レストランのオーナーの助力もあって命を落とさずにすんだジムさんは、次のように証言している。
「彼らに助けていただきました。実に素晴らしい方たちです。」
「彼に名前を訊ねました。“ジョンです”と答えてくれたのですが、苗字までは聞きませんでした。きっと後になってからでは思い出せないだろうと思ったからです。」
その後ようやく救急車が到着し、ジムさんを病院へ搬送。ジムさんは10針縫うことになったものの後日、無事に退院している。
大変な怪我を負った夫ジムさんを救ってくれたマルコヴィッチの姿に、マリリンさんは大感動。「彼の出演する映画は全部観たい」とも語っているそうだ。マルコヴィッチの勇気ある人命救助活動に心より拍手をおくりたい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)