開業51年を誇る伊豆急行が、まさかの取り組みだ。「オモシロ駅長」による一年間の精力的なPRが4月から始まった。

静岡・伊東市から下田市を結び、温泉街・伊豆半島を訪れる観光客を中心に愛用される伊豆急行。太平洋を一望できるパノラマシートなどユニークな車両の導入でも知られるが、昨年の開業50周年を記念して前代未聞の試みを行った。

前代未聞の試みとは、伊豆急行の駅構内のスペースを有効活用して、さまざまな形で伊豆をPRする「オモシロ駅長」だ。伊豆地域の積極的なアピールや乗客との交流など、いわば「観光大使」のような役割をするもので、東急電鉄と共同で2月に募集をスタートし、今月9日に全20組の「オモシロ駅長」が選出、発表された。

「オモシロ駅長」とあって、ただの人ではないようだ。その顔ぶれは次の通り。

・古谷あつみ（25）鉄道科せんせい駅長
・富戸小学校（－）富戸小学校駅長
・鈴木真紀子（－）DARA（ダラ）駅長
・chama（44）ヨガ駅長
・伊豆シャボテン公園（－）カピーバ駅長
・橘ノ圓満（48）落語家駅長
・北川恵美（22）女子大生駅長
・金田かなみ（34）尼さん駅長
・伊豆アニマルキングダム（推定35）おしゃべりアッコちゃん駅長
・キンメダロウ（不明）金目鯛キャラ駅長
・稲葉修三郎（87）かわづ昔話駅長
・河津バガテル公園（10）ガッテルくん駅長
・横山一浩（50）アユ釣り友駅長
・延藤勝実（32）いちごいちえ駅長
・石野田奈津代（31）シンガーソングライター駅長
・小林佳果（－）下田生まれのアナウンサー駅長
・下田海中水族館（－）ペンギン駅長
・逢沢夏海（中学2年生）夏色キセキ駅長
・小原達也（47）オリジナルキャラ！駅長
・高見こころ（27）ゆるキャラ駅長「のもっち」

以上20組だ。カッコ内は年齢だが、中には人間どころかキャラクターですらない、「小学校」「公園」といった駅長も存在している。また、年齢も判明しているだけで10歳から87歳までと実に幅広い。

そもそも伊豆急行線には15駅しか存在しないのに、20組のオモシロ駅長が存在するというのも謎だ。現在、これら駅長に関するプロフィールや仕事内容などの詳細は一切明かされておらず、観光客の増える4月下旬以降、徐々にその全貌が明らかになるとみられる。
（TechinsightJapan編集部　鈴木亮介）