イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】44歳ベテラン・ラッパーの “Heavy D” が急死。心不全か感染症か。

ラップを開拓したひとりと言われるベテラン・ミュージシャン、“Heavy D” ことドワイト・マイヤーズが8日、44 歳の若さで急死した。

Heavy Dは8日の昼過ぎ、自宅のあるロサンゼルスのアパートで突然体調不良を訴え、近くの病院に搬送されたものの、約1時間後に医師がその死亡を確認した。原因についての正式な発表はこれからになるが、芸能情報サイト『TMZ』がアパートの住民からその時の様子を聞き出している。

その一人であるアダム・ミルズさんは、「Heavy Dは息が出来ない、苦しいと言って前にかがむように建物の手すりにもたれかかり、私が彼の容体を見守り、別の隣人が911コールを入れました。救急車が到着した時にはまだ意識はあり、会話も出来たんですが」と話している。隣人たちの目には心臓発作のようにも映ったというが、彼がある感染症に罹っていたという別の情報も上がっており、こちらも無視できない。

87年、彼がリーダーを務める「Heavy D&the Boyz」のデビューアルバム『Living Large』が好評を博し、大ヒット番組『In Living Color』のテーマソングを担当。Heavy Dは90年代にかけて、人気を不動のものにして行った。

絶妙に韻を踏むその歌詞もユーモラスだが、相撲取りが体を揺すっているかのようなダンスもやはりユーモラス。そして音楽は、当時大人気であったブラック・コンテンポラリーの要素を含み、時には美しく爽やかなグルーヴ感をも漂わせた。また現在のヒップホップ・スターが連呼するような卑語を嫌い、「愛」をテーマにしていることも特徴であった。

ドラッグの過剰摂取や自殺で命を落としたり、発砲事件に巻き込まれる若いラッパーが後を絶たない中、突然の体調不良で命を落としてしまったHeavy D。ベテランとしてまだまだ若手の育成に力を注いで頂きたかった。本当に残念でならない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)