writer : techinsight

秋田市が県外からの避難者相談所を開設。「少しでも安心してすごしてもらえるように」

今月11日に発生した『東北太平洋沖大地震』から丸一週間が経過したが、現地の状況は未だ混沌とし、どのメディアでも平成7年に発生した『阪神・淡路大震災』と比較しても史上最悪であるということを述べています。

また、福島の原発事故に伴い日々避難・屋内退避対象地域は拡大しており、震災した方を含めた避難者数は膨大な数となっています。しかし、そういった皆さんが不安に思っているのは避難した先での誘導や案内。
避難したものの、アナウンスしてくれるところがわからず右往左往しなければならずに、心の安定を求めて避難してきたにも関わらずより不安が募るといった方も多いのではないでしょうか。

こういった状況を受け、秋田市災害対策本部では、今月18日より、秋田駅中央改札口(駅二階)にて【県外からの避難者相談所】を開設しています。

今回の被災者を対象に、宿泊施設の紹介、市内情報の案内、秋田市保健所の案内(放射線量検査)などを主なものとしているという同相談所。被災者受け入れの受付窓口が、秋田駅に詳しくない方にとってはわかりづらいであろう秋田拠点センターアルヴェ(秋田駅東口に位置)で開設されているということもあり、多くの相談者が訪れているようです。

18日から開設したこちらの相談所は、現在の状況を鑑みて需要が落ち着くまで続けるということでした。受付時間は朝9時~夜9時半までとしていますが、目安としては秋田に着く新幹線の最終便着時刻+30分としているとのこと。また、土日祝日も受付をしているということです。

こちらを担当しているのは、同改札前にある秋田市商工部の皆さん。
現場にいらした秋田市商工部 観光物産課の課長を務める内藤氏にお話を伺ったところ
「東北6県内で極めて被害が少なかった秋田だからこそ、今できることを行っていきたい。避難してきた皆さんが安心して過ごすことができるよう体制を整えているので、安心して相談してください」
とメッセージをくださいました。

市役所というと、どうしても愛想のない対応のイメージですが、皆さん明るい声で元気に対応しておられるので、まずは一言声をかけて、胸の内の不安を話してみてください。

秋田市観光ポータルサイト「Akitachi」

(TechinsightJapan編集部 北島要子)