エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】大人は涙して、子どもは…。世界的太鼓奏者、林英哲が明かす太鼓の音の不思議な力とは?

世界的な太鼓奏者、林英哲は12月6日にサントリーホールで太鼓ソロコンサートを成功させた。その際にゲスト出演したヴァイオリン奏者、古澤巌のラジオ番組に今度は林が登場して当時の様子を語った。

林英哲はこれまでにベルリンフィルとの共演、ニューヨークマンハッタンでのLIVE(林英哲アメリカツアー)など世界で活躍する太鼓奏者である。
12月26日に放送された「古澤巌のKeep on Smiling」にその林英哲が出演した。彼は先日久しぶりとなるソロコンサートに挑戦したが、共演した古澤巌は「太鼓で2時間以上ひとりで何をするのだろう?」と公演の内容が想像できなかったことを明かしたのだ。しかし公演を終えて彼は「それを見事にやるんですよね」と林の演奏に感動したのだった。
それを聞いた林英哲はサントリーホールでの演奏を振り返りながら「ひとりで叩くのは怖いですよ」と心境を明かしたのだ。世界を股にかける太鼓奏者となってもやはり平静ではいられないのである。

古澤巌が「林さんの太鼓を聴いていると、気がつくと笑顔になっている」と話すと、林は太鼓は本当に体力がいると説明した。そして「叩いている方はとても笑顔ではいられない」と演奏が大変であると本音を話したのだ。

また林によると『幼少くらいまでの子どもは太鼓の連打を聞くとほとんどが熟睡する』という。母親の胎内で聞こえる音と似ているようだ。逆に、大人は太鼓の連打を聞くと『知らず知らずに涙を流すものが多い』のである。
太鼓ではないが、生前の村田英雄が「三味線を弾きだすと庭の犬が騒ぎ出す。他のレコードの音には反応しないのに…」というエピソードを紹介していたことを思い出す。和楽器の音色にはそうした力があるのだろう。

林英哲は2011年1月15日に「山下洋輔プロデュース 林英哲 PLAYS PLAY ZONE 東京オペラシティ ニューイヤー・ジャズ・コンサート2011」を行う。新年から太鼓の不思議な力を浴びてみるのも良さそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)