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社会貢献活動を第三者が客観的に証明

ボランティアなど社会貢献の立証。世界初の取り組みだ。

インターネットを通じて募金情報の提供と、募金協力を支援する一般社団法人国際電子貢献証明発行協会は、募金に協力したことを客観的に認定するネット募金サービス「ecocisse(エコシス)」の提供を開始した。

「ecocisse」は「electronic contribution certificates service」の略称。NPOなどの各種団体が行う募金活動をサポートするためのネット募金サービスだ。

「ecocisse」を通じて募金活動を行うと、国際電子貢献証明発行協会の認定による電子貢献証明書が、募金者の要望に応じて任意で発行される。

これにより、自身の社会貢献活動を客観的に認定される効果を得ると同時に、この貢献証明書が個人のブログや企業のWEBサイトなどで公開されることで、自身と繋がりのある、あるいはその企業に興味を持った他のネットユーザーに対しても、募金活動をさらに周知し、その輪を広げていくことができる。

わが国では現在、自身および自社の社会貢献を公にすることは、ともすると売名行為と受け取られかねないとの懸念から、社会貢献活動への積極的な参加表明や情報公開を躊躇する傾向がある。しかし、「ecocisse」を提供する国際電子貢献証明発行協会は、こうした姿勢が日本の社会貢献活動の広がりを阻害するひとつの要因となっていると指摘。「ecocisse」を通じて、こうした懸念を「第三者による認定」という行為を通じて払拭すると同時に、企業や個人による社会貢献活動の開示を後押しし、従来の募金活動のさらなる拡大を図りたいとしている。

「ecocisse」は今後、銀行振込よる募金受付に加え、クレジットカードなどの各種決済手段による受付も準備をしていく予定だ。また、現在の日本語、英語に加えて、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語などの多言語化を図り、世界に向けて活動を広げていきたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)