アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】ジャッキー・チェン、「寄付詐欺疑惑」で信用ガタ落ち。

俳優や歌手としての活動だけでなく、ボランティア活動にも熱心な映画スター、ジャッキー・チェン。2008年の四川大地震の際には、率先して被災地に1000万元(約1.5億円)を寄付している。しかしそんなジャッキー・チェンが、「寄付詐欺」として批判を受けているという。

『大江網』の報道によれば、昨年5月11日、四川大地震から丸1年を迎える前日、ジャッキー・チェンはボランティア活動のため地震により倒壊した北川中学校を訪れた。ジャッキー・チェンは、その活動の中で、映画『大兵小将』の興行収入の一部を中学校再建のために寄付することを承諾した。この善意はメディアの支持を獲得し、多くのメディアが大きく取り上げた。しかし、校舎が完成した今もまだ、その“善意”は届いていないという。

これに対し、ジャッキー・チェングループは「事実ではない」と否定している。成龍(ジャッキー・チェン)基金会は、承諾した寄付は必ず履行するが、映画の収入が入ってくるのは、一般的に考えるよりずっと遅く、まだ獲得していないのだという。

しかし、北川中学校の再建に対する寄付を担当する中国華僑経済文化基金会は、「ジャッキー・チェンさんに、寄付について尋ねる手紙を送ったが、ずっと返答を得られないでいる」と話す。北川中学校再建の指揮部職員の中には「前は好きだったけど、今は大嘘つきなんじゃないかと思う」と話す者もいた。

『大兵小将』は、2010年の正月映画として公開された時代劇アクション映画。人気アーティストのワン・リーホン(王力宏)をダブル主演として起用し、上映開始後、瞬く間に興行成績1億元(約13億円)を突破する大ヒットとなった。しかしそれは、興行収入の一部を学校再建へ寄付するとメディアが大々的に報じた結果とも言えよう。既に校舎は完成し、9月1日から学生たちは新しい教室で新学期を迎えている。にも関わらず“寄付がまだなのは収入が入ってきてないから”とは・・・。これでは「寄付詐欺」と呼ばれても仕方がない。

ジャッキー・チェンは先日、香港人旅行客がフィリピンで起きたバスジャックの犠牲者となった事件で、「フィリピン警察を香港人は恨んでない」と発言し、大バッシングを受けたばかり。その信用に警告ランプが点灯している。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)