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犬猫の殺処分を撲滅せよ! 島谷ひとみも協力の「セーブペットプロジェクト」に期待高まる

貴方はこの国で犬や猫がどのくらい殺処分されているかご存じだろうか。動物用医薬品を扱うメリアル・ジャパン株式会社によると、その数はなんと年間で28万頭以上にものぼるという。

その多くはかつてペットとして飼われていた犬猫が保健所によって引き取られたもので、飼い主の転居により飼えなくなった、不況の影響でエサ代をかけられなくなったなど、人間の身勝手な理由も少なくない。

こうした状況を看過ごせないと、動物用医薬品に携わる会社が遂に立ち上がった。メリアル・ジャパン株式会社は、日本全薬工業株式会社と共同で、犬や猫の殺処分の低減を目的とするキャンペーン「フロントライン セーブペットプロジェクト」の専用サイトを26日に開設した。

「フロントライン セーブペットプロジェクト」は、犬や猫の殺処分数を低減することを目的として立ち上げられた。動物保護団体で保護されることになった犬や猫のための医療支援を目的とした寄付を行うほか、迷子や災害時などに飼い主の元に戻れるように、個体識別を可能とするマイクロチップの普及活動を支援する。さらには、こうした動物福祉に関する情報や、ペットの健康管理、しつけ、飼い主としての心構えなど犬や猫と幸せに暮らすために必要な情報を発信していくという。

専用サイトでは、歌手の島谷ひとみさんをはじめとした著名人を多数起用し、自身のペットや動物福祉に関わる問題を話してもらう動画コンテンツを配信している。また、プロジェクトに賛同している動物病院からのメッセージビデオや国内外の動物の殺処分問題の現状について紹介する記事なども掲載し、広く情報を公開している。

各ページにはツイッターやソーシャルブックマークへの投稿ボタンを設置している。これにより、口コミで情報を広め、問題に対する認知度を高めていきたいとしている。

メリアル・ジャパン株式会社が販売するノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」製品の売り上げの一部は、保健所や動物愛護センターなどに収容された犬や猫の引き取りや、新しい飼い主探しなどを実施する動物保護団体7団体に寄付され、これらの団体で保護されることになった犬や猫のための医療支援に使われる。

さらに、寄付金は日本獣医師会にも寄付され、迷子になったり事故に遭遇した犬や猫を無事飼い主の元に戻すための個体識別を可能にするマイクロチップ普及活動にも使用される。

一匹でも多くの犬や猫が救われるために…「フロントライン セーブペットプロジェクト」の有意義な取り組みに注目が高まっている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)