6月に突然他界したマイケル・ジャクソンについて、直接の死因が大量の強い処方薬であったことに異論を唱える者はいないが、やはり肉親というのはあらゆる角度からその死を考えるもの。追悼式で涙の挨拶をした長女パリスちゃんは“過労死”であると訴え、マイケル自身も自分は殺されるかも知れないと生前語っていたことを、姉ラトーヤが激白した。
マイケルの母キャサリン・ジャクソンさん(79)が、「ロンドンでの50もの公演を入れたことが彼を精神的に追い詰めた」として、AEG社を相手取って訴訟を考えているというニュースが流れ、こちらでも少し前にお伝えした。
生前のマイケルを、キャサリンさん以上に毎日近くから見ていた子供達。11歳の長女パリスちゃんもその一人であり、やはりAEG社への不信感を漏らしているとして、伯母に当たるラトーヤ・ジャクソン(53)が先月下旬、英国チャンネル4の「The Paul O’Grady Show」に出演し、こう語った
「パリスはこう言いますね。“パパが病院にかかっていた限り、心臓は丈夫だと聞いていたのに、なぜあんなことになっちゃったの?パパはアノ人たち(AEG社)によってずいぶんハードに働かさせられていた、あれが原因よ。だってあの頃のパパは全く休みなし。ノン・ストップで歌って踊って、本当に大変そうだった。”とね。」
息絶えたマイケルはUCLAの医療センターに運ばれ、その後はもちろん死因となった処方薬についての話題一色となってしまったが、その時にもパリスちゃんは “違うってば!皆全然分かっていない。とにかくアノ人たちがパパを働かせすぎたのよ。しかもパパはそれを嫌がっていたわ。なのに彼らは許してくれなかったのよ。本当にヒドイわ。” と泣いていたという。
ロンドン公演については、企画当初は10公演と聞いていたのに、チケット完売に気をよくしたAEG社がいきなり50もの公演を組んでしまったことについては、マイケル自身も生前 “そんなにムリだよ” とボヤいていた。
ラトーヤはまた、マイケルはビートルズや他の著名人に関するいわゆる “お宝品” を一杯持っていたから、意図的に殺されてしまったのかも知れないとも語った。
「マイケルが亡くなったその日から、私はそうした考えに囚われていたわ。マイケルは “もしも万が一のことがボクに起きたら、それは殺人だって思って欲しい。このビートルズ・カタログは、大変なレアものですごい価値があるんだ。これを狙ってボクは殺されてしまう可能性すらあるんだ。” なんて言っていたものだから。」
あまりにも優れたお宝を秘蔵している人物というのは、いずれオークションに出されることを狙い命を奪われることがあるというのは、マフィア系の話題としては耳にしたことがあるが、果たしてマイケルがこれに相当するかどうか…。
もっとも少し前には、10人もの大柄な男たちが力づくで押し、ロールス・ロイスをトラックに乗せ、オークション会社の倉庫に向けて自宅から運び出された。マイケルが死守しようとしたビートルズのカタログというのは、やはり出品対象になるのであろうか、気になるところである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)