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地ビールがJリーグを救う?「湘南ベルマーレビール」

不景気の影響でクラブ運営が危ぶまれるチームが増える中で、思わぬ救世主が登場した。地ビールがJリーグを救うかもしれない。

苦境に立たされているJリーグのクラブ運営を救えるのではないかとして期待されているのは、Jリーグ初の地ビール発売などで知られるサンクトガーレン有限会社が今年4月より開始した新サービス「ビールタンク丸ごと1本オーダーメイド」だ。

これは、節税型発泡酒や第3のビールが台頭する日本のビール市場において「ビールの美味しさや楽しさの原点に帰ろう」という意図で始まったもので、タンク1本分、およそ1000リットルのビールをラベルまで完全オーダーメイドで造るものと、サンクトガーレン社が通常発売しているビールのラベルのみをオリジナルで造る「半オーダーメイド」の2パターンがある。

使用されるビールは、Jリーグ初のオリジナル地ビールとなる「湘南ベルマーレ『湘南ゴールド』」だ。地元西湘で開発・育成されたオリジナルみかん「湘南ゴールド」を副原料に用いた完全オーダーメイドビールで、今年6月より湘南ベルマーレの本拠地である平塚競技場で発売を開始。その後、8月5日からは競技場外へ販路を拡大。県内百貨店を中心に1本(330ml)550円で販売しているほか、サンクトガーレンのオンラインショップでも販売されている。

この「湘南ベルマーレ『湘南ゴールド』」や「ビールタンク丸ごと1本オーダーメイド」の売り上げの一部が、湘南ベルマーレのチーム運営費用として充てられるという。大手スポンサーに頼らず、地元密着の経営を行う湘南ベルマーレならではの企画として注目を集めている。

また、昨今不況で減り続けている、祭の協賛金をビール売上でカバーするという「もんじぇビール」企画も併せて発表された。これらの詳細はサンクトガーレン有限会社のホームページで詳しく紹介されている。地元密着のJリーグを地元企業が支えていくというスタイルが今後全国に定着していきそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)