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【ドラマの女王】早くも戦犯発見!?テレビ小説 『つばさ』

2009年4月16日 12:20

今回の【ドラマの女王】は、NHK朝の連続テレビ小説『つばさ』。新学期がスタートしてしまい、あてにしていた中高生の視聴者がどっと減ってしまった4月半ば。つばさはやっとラジオに関する仕事をやり始めた。しかし、もともとのテーマが「20才(はたち)のオカン。」(ちなみにBS放送も20周年。)だったりするのでやっぱり家庭の事情にふりまわされっぱなしの毎日。バタバタと毎朝頑張っているが、コメディーなのにイマイチ弾けないこのドラマの「戦犯」を早くも見つけ出してしまった。




多部未華子演じる玉木つばさは、和菓子屋の長女で短大の製菓科を卒業してから本格的な一家の主婦として家を守っていこうとしていた。しかし元女優でトラブルメーカーの母加乃子(高畑淳子)の突然の帰宅により、いままで上手くいっていた「20才のオカン」状況が一変してしまう。
埼玉県川越市を舞台に繰り広げられるコメディードラマだが、サンバをもってきたり、広岡由里子をはじめとするご近所の住民がバタバタしたりと無理クリ笑いを生み出そうとしている所が少々痛い。このノリでそのうち「ちゅらさん」の“ゴーヤマン”ならぬ、“おさつイーモマン”でも作って売るのだろうか。

イケメンは出ていないと、スタート前にこのコーナーで触れたが、つばさの幼なじみ役の翔太を演じる小柳友(ブラザートム息子)はセリフも思ったほど下手じゃないし、さわやかで悪く無い。ドラマを見ているおじいちゃんは「また双子?」と思うほどつばさと髪形がカブっている親友の女の子(吉田桂子)とつばさとで甘酸っぱい三角関係になっている。ついでにカブっているのが、遺影が笑ったり困ったりする小松政夫の祖父と、ラジオの神様のイッセー尾形だ。この役、どっちか一人でいい。

そして、ドラマ『つばさ』最大の拾い物(今の所)は、つばさの弟知秋を演じている冨浦智嗣クン。変声期を忘れた17歳の冨浦は、なぜか映画『フィッシュストーリー』の濱田岳と共に写真集など出しているが、濱田同様演技がメチャメチャ上手い。「花より男子」(TBS系)のつくしの弟や、「スリルな夜 」(フジテレビ系)の中性的な男の子も良かった。

今回『つばさ』でも、母不在の寂しさにずっと耐えた末、状況の変化に対応できない“不安定”な中学生を演じている。「急にキレ出すいい子。」その激しさが、幼少期に突き放された母への憎しみを強く表わしていて、全体的にゆるんだドラマにここだけ緊迫感を与える。

その矛先にいる母・加乃子を演じる高畑淳子が、今ドラマをつまらなくしている「大戦犯」だ。つばさや知秋の母親にしては老け過ぎている。街のあやしい社長を演じるドラマ久しぶりの西城秀樹の2ショットもハッキリ言って汚い。自由奔放で、つばさの父竹雄(中村梅雀)がメロメロという役どころなら、小泉今日子くらいは持ってきて欲しかった。高畑VS井上和香(小料理屋の女将)だったらどんな男も”和香パイ”に走る。ついでにヒデキもエステに行ってくれ。

ご本人の息子さんも思春期を向かえ、その扱いに困るとバラエティ番組で洩らしていた高畑さん。武田鉄矢と相性バツグンの『夫婦道』(TBS系)もスタートし、今クールでは必要以上に露出が多いが、『つばさ』でわざわざコントみたいなマネをしないでも普段バラエティでしゃべっている方がよっぽど面白いことや、加乃子よりもむしろ吉行和子演じる祖母に近いタイプの人であることが視聴者に知られ過ぎている。その面もマイナス要因だ。

一日も早く、突拍子も無いヒラメキや、“KY”な打たれ強さを生かして借金のカタに取られた店を取戻すなど、母・加乃子の手腕を見せてもらいたい所。ラジオはそれからでも遅くないし、このままだと飽きる。

NHK朝ドラの半年間は長いけれど「ドラマ前半の見せる勢い」が一番大切なのである。

(編集部:クリスタルたまき)

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