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今回の【どっちが勝ち組でショー】 は、三池崇史監督による映画版が3月7日に公開される、『ヤッターマン』から深田恭子演じるドロンボー一味のセクシーな女ボス、ドロンジョ様と、男たちの永遠の憧れ、モンキー・パンチ原作アニメ『ルパン三世』主要人物「魔性の女」峰不二子。どっちも「宝石が大好きなチョイ悪女キャラ。」真の人気者はどっち?
ガンちゃん(櫻井翔)愛ちゃん(福田沙紀)オモッチャマ を差し置いて、映画『ヤッターマン』の話題を独占する深田恭子のドロンジョ様。
ある一定の年代には、死ぬほど懐かしい「スッタもんだ~」の“アニメ終わりの歌”をレギュラーの『新堂本兄弟』(フジテレビ)で歌わせ、圧倒的なフカキョン人気を見せ付けたホリプロの力量もさることながら、映画も面白そうだ。超ハイパーなエンターテイメント大作とうたいながら、「ポチッとな」「アラホラサッサー」などの台詞や、ヤッターマンの勝利のポーズ、おしおきタイムなど、アニメでおなじみの要素もきっちり再現しているという。加えケンドーコバヤシのトンズラー、生瀬勝久のボヤッキー、行くしかないだろう。記者は、かの少年マンガのハリウッド版より『ヤッターマン』に期待している。
SMがお茶の間に定着していない、今から30年も前の子ども向けのアニメに「仮面風のマスク」と「黒のボンデージ風衣装」を身に着けたドロンジョ様のキャラクターは、かなりセンセーショナルだった。しかしこの頃既に『ルパン三世』峰不二子も、『キューティーハニー』の如月ハニーもお茶の間では有名なアニメのキャラクターであった事から、当時の子どもたちは、今よりもある意味マセていたのかもしれない。
『魔女っ子』シリーズに代表されるような、清純な女の子や、『サイボーグ009』のフランソワーズやデビルマンの美樹のような“主人公の男の子を引き立てるヒロイン”(『ヤッターマン』の場合は愛ちゃん。)である場合が多いアニメの女性キャラ。
しかし、なぜか日本人は(外人も)アニメに限らずどんな物語においても「敵に迎合する」悪女が大好きなのだ。それはどんなに小さい子どもでも関係ないらしく、『アンパンマン』の“ドキンちゃん”が他のパンの女の子たち(メロンパンとか)よりも圧倒的に子どもたちに人気がある事からも証明される。
『ルパン三世』の峰不二子がもし実写化されるとしたら、(この際、ルパン及び他のキャラはナシとして)「私を不二子に!」と自ら立候補した藤原紀香。なにを大それた事を、悪女ぶりが足りない。「日本赤十字社のメイン・キャラクター」に選ばれるような“私欲のかけらも無い紀香”に不二子を演じるのは不可能である。本人が頑張っても、見る側がどうしても「アフガニスタンの子どもたち」を思い浮かべてしまい、映画どころでは無くなる。
記者としては、10年前の川島なお美がマストで、やっぱり不二子ちゃんは「ワインと宝石が似合う、自分大好き“欲だらけの女”」でなきゃと思う。若い女優なら、佐藤江梨子がいけそうだが、キューティー・ハニーのハニー役同様、佐藤ではキャラクターの“知性”が飛ぶ。むしろ、10年前の藤原紀香がハニーにピッタリだったのだが。
成人向けマンガだった『ルパン三世』は『ヤッターマン』より登場人物が大人っぽく、お話もクールだ。海外で英語があてられている『ルパン三世』を見ても、あんまり違和感がないように、そのまんまハリウッドでリメイクしてもいけそうな雰囲気がある。
みな背が高く日本人ぽくないキャラクターのプロフィールによると、身長:167cm、体重:50kg、バスト:99.9cm、ウェスト:55.5cm 、ヒップ:88.8cmのマリリン・モンローみたいな体型の峰不二子はミステリアスで生活感が無く、ホントは惚れてる(?)大事なパートナー、ルパン三世にさえ弱みは見せない。(一応カエルが嫌いとあるが。)
男(ルパン)がさんざん尽くしても、“いいとこ取り”してサッとかわすいわば「叶姉妹」的な不二子ちゃんは、一見美味しいように見えて肝心な「女の幸せ」は薄そうに見える。
アニメの中に登場しない間の不二子ちゃんは、家族も友達も無くひとり孤独なのではないか。
「女性の羨望」と「男のロマン」の世界の住人である為には、人間界において「情のつながりを切る。」という覚悟がいる。先日、二番目の妹の裏切りや金のムシンにやってきた父を追い返したと報道された「叶姉妹」も人間界のボロが出たと言っていいだろう。
その点、『ヤッターマン』のドロンジョ様は悪女なのに何か抜けていて、どう見ても強そうでないヤッターマンの二人に毎回負けてばかりいる。ボヤッキーの作るメカがムダムダしく壊れて爆発し、みんなでボロボロになって、ドクロベエ のヘンテコなお仕置きに耐えている。いつもトンズラーとボヤッキーを怒鳴りちらしている彼女の夢は、実は「家庭的なお嫁さんになること」。
ドロンジョは、誰かに似てないだろうか。
イタズラばかりする子どもたちを毎日叱る小学校の女の先生。なんの見返りもないのに、家事全般を引き受け、亭主の尻を叩き、子どもたちを育てる母ちゃん。あくせく仕事にあえいで、ドクロストーンならずとも大金をつかめず、ドジな部下を叱ってばかりいる働く負け犬。ドロンジョ様は毎日の生活に“いて当たり前”のタイプの女性で、先生や母親は子どもたちにとって最も身近な存在である。
頭脳と色仕掛けで、お宝をゲットする「峰不二子型」の女性には滅多にお目にかかれないが、庶民的でバタバタした「ドロンジョ型」の女性はたくさんいる。というか、“善良な女のほとんど”は「ドロンジョ型」になる。表面上はきつく魔的であっても「人のいい」ドロンジョ様は、誰からも愛され、また人も愛する。
生徒を愛しているから叱り、愛する家族が大切だから尻を叩き、仕事を愛し部下に期待しているから負け犬は怒鳴りちらす。
なんて愛に溢れたドロンジョ様たち!
映画でフカキョンが演じるまでも無く、ドロンジョ様の勝ちは決まっていたのである。
(編集部:宇佐木野ミミ)
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