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(c) GOETHE|写真素材 PIXTA
2008年、流行に火が付いたネットブックは、2009年に入ってからも続々新モデルが登場してスペックアップが進むとともに、フルノートPCの低価格化によるコストパフォーマンスも上昇し、果たしてネットブックの購入に踏み切って良いのかどうか悩む状況となった。
外出の多いユーザーならニーズは高いようにも思われるが、無線LANスポットのない箇所で使うならデータ通信契約が別途必要で、本体購入費用と併せた3年間での総コストは25万円程度になる。そして無線LANスポットのある場所にしか行かないのならデータ通信契約は必要ないが、そういう場所にはたいてい満喫やネットルームがある。
別にネットブックを買うのを引き留めているのではない。
3年間の総支出25万円を予算したとして、ネットブックだけに投入するか、メインマシンをリプレースするか、PCディスプレイ兼用のプラズマテレビを買うかなど、限りある予算の有効配分を図る参考として、今回はUSBメモリの有効活用を通して考えてみたい。
ネットブックが便利なのは、使い慣れた環境をどこにでも持ち歩けるということだ。しかし、環境を持ち歩くのはネットブックだけが全てではない。USBメモリに使い慣れたツールとデータを入れて持ち歩くという方法もある。
市販の書籍などでもUSBで使えるフリーソフトが多く紹介されているが、基本的に共用DLLファイルなどのコンポーネントを使わないアプリケーションならUSBメモリに丸ごと入れてしまえばそのまま動作する。
こちらのサイトには、多数のポータブルアプリケーションが登録されており、それ以外の日本のフリーウェアでも多くのアプリケーションが持ち歩きに対応している。
続いて、日常の作業は極力Webアプリケーションを使って行うという方向で検討したい。外出先でMicrosoft ExcelのマクロやVBAをガシガシ書くという使い方をするビジネスマンはそれほど多くない。通常はGoogle Docsでちょっとした原稿を書いたり、計算をしたりする程度で間に合うことも多い。
込み入ったタテヨコの表に数字を埋めるのなら、Portable OpenOffice.orgをUSBメモリに格納していれば、満喫でも作業ができる。
ブラウザはFirefoxのポータブル版である「Mozilla Firefox Portable Edition」をUSBメモリに仕込んで、ブックマークをメインマシンと同期しておけば、いつでもどこでも同じ環境で作業ができる。
各種サイトへのパスワードとIDもUSBメモリに入れて持ち歩ける。代表的なのがID Managerだ。
ブックマークやパスワードや頻繁に使うデータは、家のメインマシン、外出先でのマシン、会社でのマシンでそれぞれ同期して最新状態にしておく必要がある。オススメとして、メインマシンがWindowsならSyncsync MacならSyncSyncSyncが使いやすい。名前は酷似しているが、機能も酷似している。単なるバックアップと違うのは、どのファイルが最新かを判定して、双方向でコピーしてくれることだ。外出先でブックマークしたサイトURLがメインマシンに転送され、メインマシンで作成したファイルが、USBメモリに転送される。
そのほか、様々なツールを用いて色々な工夫が可能であるので、一度そうした「マイUSBメモリ」を仕込んで持ち歩き、果たしてネットブックが必要か、満喫で間に合うかを考えてみることを提案したい。
ただし、USBメモリ活用ではどうしても持ち運べない環境がある。それは「日本語変換エンジン」とキーボードのタッチ感である。
特に最新のATOKを常用しているユーザーには、ハードな文章作成をするのに、WindowsXPのMS-IMEではとうてい実用に耐えないだろう。
また、普段使い慣れないキーボードを使うとどうしてもミスタッチが増えて、作業効率が下がるし、普段は家にほとんどいないというユーザーの場合、頻繁に満喫を使っていては、逆にコスト高になる。
こうした問題をどうクリアして、限られた予算をどのように効率的に運用するか。最終的にはライフスタイルの問題なのである。
(編集部 真田裕一)
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