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【ドラマの女王】ベタすぎる。『RESCUE~特別高度救助隊』

2009年2月25日 10:45

今回の【ドラマの女王】はTBS 土8ドラマ 『RESCUE~特別高度救助隊』。ドラマ・映画が大ヒットした『海猿』や、少年マガジンで人気だった『トッキュー!!』、さらには米映画『バックドラフト』など、常に需要の高い救助モノ。主人公がちょっと頼りないKAT-TUN中丸雄一とその相方がNEWS増田貴久。こんなやせっぽちじゃ、救助されるのは君たちのほうなんじゃ・・・・。




大地 (中丸雄一)と、豊 (増田貴久)、いつもクールな不動 (山本裕典) たちは、憧れのスーパーレンジャーになるべく耐える厳しい訓練に耐え、恋や友情の青春真っ只中。「訓練編」を経て、ドラマは、実際の災害現場での人命救助を描く「救助編」に突入している。

工事現場の崩壊から、土砂崩れ、火災、ガス事故と、毎週いろいろ災害が起こり、その度に出動し、人を助けるこのドラマ。

「救助を困難にする過去のトラウマ、クールなライバル、熱い友情、仲間の死。」どっかで見たような“ベタな物語”が、神奈川県横浜市の全面協力のもとで撮影されたリアルで迫力のある映像と共に展開される。

スーパーレンジャー「特別高度救助隊」になるには、優れた気力や体力、判断力を持ち、あらゆる条件を満たされた者である事を要する。厳しい入隊試験や、“地獄”と評される特別な訓練もパスしなければならない。
スーパーレンジャーの前段階のレスキュー隊「特別救助隊」にもいなかった一般の消防官だった大地に、かつての同僚で殉職した宮崎(山本耕史)と同じ“秘めた才能”を見たスーパーレンジャー隊長徳永(石黒賢)は、 大地をスーパーレンジャー候補生として選ぶ。これも、よくある話だ。

頼りないけど実は「しなやかな精神力」と「秘めた底力」を持つ主人公・大地を演じるKAT-TUN中丸に魅力が無い。しかし、“誠実さ”は伝わる。他の若手共演者が小粒である為、中丸は救われている。大ハリキリの照英をはじめ、要潤、田中要次、と男衆は良い。司令管制員役の西原亜希と、救急隊員役の笛木優子はかわいいが、顔がよく似ていて区別がつかない。夏八木勲や石橋凌が陣取る司令センターがまるでウルトラマンの指令基地みたいで、あそこだけ戦隊ヒーロー物のニオイがする。

現場への出場を重ねるうちに、自分の持つスーパーレンジャーとしての理想と現実のギャップに気づく大地と豊。そんな時、600人以上が乗船した大型客船で火災が起こり、早速出場する。船底で水に沈みかけた豊とケガ人の女性を必死で助ける大地と不動 。豊と女性の上にかぶさった重い鉄柵をチューブを使い持ち上げる。とっさの判断が明暗を分ける。

丹念な演出と、「実際に起こったらどうしよう」の大災害の迫力は満点。隊員ひとりひとりの心の成長にもスポットを当て人物像を掘り下げている。浅いけど。

こういったドラマには、「ベタが相応しく」、新しいストーリーは必要無いのかもしれない。

“安全確実に災害から人を救うこと”は、永遠に難しい問題であり、「救える、救えない」の境界線は現場に配置された隊員のみぞ知ることになる。
「自分の命をも顧みずに人を救うか、救助をあきらめるか。」常にこの選択を強いられる。若い彼らにはあまりにも過酷な選択である。スーパーヒーローらしからぬ大地は、いつも不安に怯えながら救助に挑むが、冷静な心の目で判断し行動をとる。そして優しい。

本当のヒーローは、ヒーローらしく無くても良いのだ。
大地、豊、不動の三人はいまのところまだ可愛らしいが、ドラマ終了時にはどれほど逞しく成長するかが楽しみだ。

(編集部:クリスタルたまき)
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