writer : kanna
米ニュージャージー州に住むセイコ・バンドウさんは、ペースメーカーの埋め込み手術とわずか3日の入院に対して、3,000万円以上もの医療費を病院から請求された。7年の交渉の末に、残金全額免除を病院から伝えられた(『NorthJersey.com 「This NJ woman spent 6 years fighting a $225K hospital bill. Here’s how it ended.」(Courtesy Of Seiko Bando)』より)
アメリカの医療システムは、かかりつけ医、専門医、手術や入院設備のある病院、検査機関、薬局などのほとんどが独立して、それぞれが高い専門性の医療を提供する。これも医療費が高額な一因だ
保険会社からの給付通知書の一例。これは体調不良で、患者自ら救急救命室へ行って治療を受けたときのもの。救急車の利用や手術、入院はなく、いくつかの検査を受けて薬を処方されただけで約8,500ドル(約127万円)が請求されている。内訳の半分以上は救急処置室の使用料だという
病院側から請求が取り下げられ、「とても安心しました。うまく説明できません。この問題を解決するために眠れぬ夜を何日も費やしましたが、今は解決しました」と安堵するセイコさん(『MyCentralJersey Facebook「NJ woman was charged $225K for 3-day hospital stay.」』より)
米ジョージア州在住の女性は2021年7月、頭に怪我をして緊急病院を訪れたが、なかなか診てもらえずに病院を後にした。待合室にいただけだったが後日、688.35ドル(約7万8000円)の請求書が届いていた(『FOX 5 Atlanta 「Woman billed $700 after sitting in ER waiting room for 7 hours, leaving without treatment」』より)
アメリカでほくろ除去手術を受けた女性が2021年9月、SNSに医療費明細書を公開。そこには一時的に感情的になったことを示す「Brief Emotion」という項目があり、11ドル(約1200円)分が追加されていた(『Midge X「Mole removal: $223 Crying: extra」』より)
2018年7月、親元を離れて米イリノイ州の国立森林公園へサマーキャンプに参加した10歳少女(中央)。その時、ヘビに噛まれたが、医療費として約1590万円を請求されたという(『New York Post 「Young girl’s snakebite leaves family with $142,938 medical bill」(Chris Bergin for KHN)』より)
米テキサス州在住の障がい児を抱える夫婦。2018年に度重なる高額な医療費の支払いに悩み、援助を受けるために離婚を検討していることが伝えられた(『TODAY 「Happily married couple considers divorce to pay for daughter’s health care costs」』より)