ボグダノヴィッチ監督のことを以下のように猛批判した。
「彼は下品で最低な男だった。出演していた若い女優たちにも思いやりがなく、傲慢だった。本当に、本当に大嫌いだったわ。」
一方、生前のボグダノヴィッチ監督は、米メディア『Vulture』が2019年に公開したインタビューで「一緒に仕事をした中で最も難しかった俳優は?」と質問された際、迷わず「シェール」と答えていた。
そして撮影現場でのシェールの様子について、監督はこのように語った。
「彼女は周囲をあまり信用していなかった。男性を信じていなかったため、シェールという芸名を選んだ。それに彼女は演技に難があった。カンヌで女優賞を受賞したのは、私が彼女をとてもうまく撮ったからだ。」
「彼女はシーンを通じて一貫した演技ができない。正しい方向に進み始めても、すぐにどこかで間違った方向に進んでしまう。だから私は彼女のクローズアップをたくさん撮った。クローズアップショットでは非常に魅力的に映った。」
ボグダノヴィッチ監督によると、シェールは最初監督のことを嫌っていたが、撮影が進むうちに歩み寄るようになったという。
「シェールは私のことが好きじゃなかった。しかし7週間ほど経過すると、ようやく私たちはお互いを好きになり始めた。最終的に良好な関係を築き、私がスタジオを訴えた時にも彼女は私の味方をしてくれたよ。」
ボグダノヴィッチ監督は2022年1月、米ロサンゼルスの自宅で亡くなった。82歳だった。
画像は『Cher Instagram「My week was fine,」』『Peter Bogdanovich Instagram「That’s me illustrating for the cameraman where to put the camera」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)