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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】顔にできたメロン大の腫瘍で教師を諦めた男性、手術で人生を取り戻す(セネガル)<動画あり>

医療設備が十分とは言えないセネガルでは、彼の手術を受け入れる病院が見つからなかった。そのうち、大きな腫瘍のせいで食べ物が噛みづらくなり、話すこともままならない上に、腫瘍が邪魔をして十分に睡眠をとることもできずにいた。

セネガルで適切な治療をしてくれる病院が見つからず、腫瘍はどんどん大きくなるばかりだったオーギュストさん(『Mercy Ships 「Returning to His Calling」』より)

そしてある日のこと、オーギュストさんは「Mercy Ships」所有の医療設備を完備した大型船「Global Mercy」が自宅から16キロほどのダカール港に停泊していることを知った。希望を胸に船に乗り込んだオーギュストさんは、耳鼻咽喉科のジョシュ・ヴィーデルマン医師(Dr Josh Wiederman)の診察を受け、下顎に発生した「エナメル上皮腫」と診断された。これは細胞の嚢胞化によって、歯を形成するエナメル器と呼ばれる組織にできる良性の腫瘍だという。ヴィーデルマン医師は、米国のように医療が発達した国では、歯科検診や放射線検査の際に、まだ外見では分からない初期の段階で発見できるものだと話している。

オーギュストさんは2023年3月13日に無償で手術を受け、6週間ほど船内で入院した後、家族の待つ自宅に戻った。腫瘍のない彼の姿に家族は大喜びしたそうで、オーギュストさんは「手術後の私の姿を見た時の彼らの反応は、言葉にできません。歓迎してくれて温かく迎えてくれました」と明かした。

医療慈善団体によって無償で手術が行われ、オーギュストさんの腫瘍は取り除かれた(『Mercy Ships 「Returning to His Calling」』より)

そしてオーギュストさんは、すでに定年退職している年齢であったが、念願がかない、6年ぶりに自身が“天職”と考える教師に復帰した。かつて働いていた小学校に戻った彼は、児童たちと温かい抱擁を交わした。

教師に復帰し、小学校の児童たちと抱擁を交わすオーギュストさん(『Mercy Ships 「Returning to His Calling」』より)

次のオーギュストさんの夢は、他にも学校を開校することで、彼はこのように語っている。

「恵まれない子どもたちや孤児を助けるために、自分はここにいるのです。私はできる限り、子どもたちに勉強を教えて支援していくつもりです。」

画像は『Mercy Ships 「Returning to His Calling」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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