中国浙江省にある空港で今月4日、離陸直前に搭乗客がトイレと勘違いして緊急脱出用ドアを開き、脱出用シューターを起動させてしまった。この影響でフライトはキャンセルとなり、搭乗客らはホテルで待機することになったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
アクシデントは今月4日夜、中国浙江省にある衢州空港で発生した。当時、中国国際航空(Air China)が運航するCA2754便が、四川省成都市へ向けて離陸するため、駐機場で待機していた。
搭乗客は機内に乗り込み、客室乗務員らが離陸の準備を進めていたところ突然、緊急脱出用のシューターが起動した。これは搭乗客の女性がトイレを探していた際に、勘違いして緊急脱出用のドアを開けてしまったことが原因だった。
機内にいた搭乗客のチェンさん(Cheng)は、「避難用のスライドが飛び出した時、客室乗務員ですら驚いていました。ドアを開けた女性は、損害賠償を支払う必要があると聞いて、涙を流していました」と当時の状況を振り返った。
また別の搭乗客の話では、午後8時45分に離陸予定だった同機は、航空管制の都合で出発が遅れていたそうだ。そして午後9時頃、1人の女性がトイレを探して機内後方へ走っていったが、