インド、ムンバイのウォックハルト病院が今月7日、ムンバイ近郊に住む37歳の男性の腹部から、重さ8.5キロの肥大化した脾臓を摘出したことを発表した。同病院のスポークスマンによると、これまでに摘出された脾臓では世界最大だという。印ニュースメディア『Times Now』などが伝えた。
脾臓摘出手術を受けたのはラージクマール・ティワリさん(Rajkumar Tiwari、37)で、脾臓が肥大化する“脾腫”により、血球減少を引き起こす“脾機能亢進症”を患っていた。
ラージクマールさんが腹部左上に痛みを感じるようになったのは17年前のことで、複数の医師の診察を受けたものの診断がつかず、症状は徐々に悪化。脾臓が大きくなるにつれて、腹部の圧迫感や痛み、嘔吐、倦怠感に苦しみ、重度の貧血を伴う脾機能亢進症を引き起こしたという。
こうして歩くことさえできなくなったラージクマールさんは、かかりつけ医からウォックハルト病院を紹介してもらい、検査の結果“巨大脾腫”との診断を受けた。
ヘモグロビン、白血球数、血小板数が低下し、肥大化した脾臓が腹腔内で腸、膵臓、横隔膜、胃を圧迫していたそうで、手術を執刀した消化器外科のイムラン・シェイク医師(Dr. Imran Shaikh)は、次のように述べていた。
「彼が当院に来た時は衰弱し、疲労して黄疸が出ていたように見えました。彼は1年以上、このような症状で苦しんでいましたが、先月になって容体が悪化したのです。そして必要な全ての検査とCTスキャン検査を行った結果、正式に診断がついたのです。」
そして6時間に及んだ摘出手術は無事成功し、