地元メディアのインタビューに「実は連休中により多くの人に来てもらい、園内でより楽しんでもらうためにパンダ犬の園舎を設置したのです。ジャイアントパンダを収容するには施設が小さすぎるという事情もありました」と明かしていた。
そうしてこの同園の目論見は大成功。来園者は入場料大人約436円(20元)、身長140センチ以上の子供約218円(10元)のほかにパンダの見学料を払う必要がなかったうえ、同園のチケットにはパンダ犬の写真が印刷されていたこともあって、パンダ犬はまさに“人寄せパンダ”になったのだ。
しかしながら、このパンダ犬の動画がSNSで拡散すると、「チャウチャウに色を染めるのは虐待ではないか」といった声が相次ぎ、同園は次のように反論した。
「犬の被毛は人間の毛髪に似ているため、人間と同じように染色が可能であり、犬に対して害はありません。また犬の被毛が長い場合には天然染料を使うことも可能です。」
さらにほかにも次のようなコメントが寄せられ、物議を醸した。
「今の動物園は、お金のためなら何でもするんだね。」
「意外に可愛いと思うけど。」
「中国でしょう。この犬たちが食べられなかっただけ、マシだよ。」
「動物園は動物について理解し、動物を愛する気持ちを育てる教育の場でもあるはず。パンダがいないからといって犬に染色することは正しいこととは思えない。」
「パンダ犬を展示して人を集めるというコンセプトがまず理解できない。」
ちなみに2020年にも中国四川省の街中で、リードにパンダを繋いで散歩する女性の姿がカメラに収められて注目を集めていた。この時のパンダも実はチャウチャウで、犬の毛を染めた飼い主に非難の声が殺到していた。
画像は『微信公众平台 「江苏泰州动物园“熊猫犬”走红,园方回应:是染色的松狮犬」(图源:上游新闻)(图源:网友@一颗小卤蛋)』『The Straits Times 「Chinese zoo starts ‘panda dog’ enclosure with dyed chow chows」(PHOTO: SCREENGRAB FROM WEIBO)』『LADbible 「‘Panda’ Spotted On Leash In China Turns Out To Be A Dog」(Credit: Newsflare)』『Dandy & Chloe TikTok「Shout out to Cadillac Jack」』『Ashley Spielmann TikTok「#grinchdog #thegrinch」』『Mirror 「Stray dog painted to look like a tiger leaving animal rights group horrified」(Image: @animalmalaysia/Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)