捕手のビル・リロイ(Bill LeRoy)が曲に合わせて、マスク、ミット、ヘルメットを次々に投げ出し、スピンして踊り出した。
続いて歌手ジェニファー・ウォーンズのパートに移ると、チームカラーの黄色いカウボーイハットがトレードマークの投手、カイル・ルイグス(Kyle Luigs)がマイクを持つしぐさをしながら、ビルのそばに歩み寄る。
観客の手拍子と歌声が響きわたる球場で、他の選手もマウンドに集まって踊り出すなか、サビの部分では背の低いビルが長身のカイルを持ち上げ、映画の中でパトリック・スウェイジがジェニファー・グレイをリフトした名シーンを再現。球場内は歓声と笑いに包まれた。
このダンスはSNSで瞬く間に拡散され、米ニュースメディア『WJCL』の報道によれば、数日のうちにFacebookで25万回以上シェアされ、TikTokで1,100万回以上視聴されたという。
SNSでは、『ダーティ・ダンシング』の名セリフをもじって「誰もサバンナ・バナナスを離したりしないさ」などとコメントする人や、ダンスを絶賛する声が多数寄せられた。
おもしろ可笑しいパフォーマンスの面が強調されがちな「サバンナ・バナナス」だが、選手は本格的な野球経験者ばかりだ。大学野球から新進気鋭の選手が集まり、元MLB選手も出場する。また「サバンナ・バナナス」を足掛かりに、MLBにドラフトで進んでいく若い選手も多数いるという。
人気急上昇中の「サバンナ・バナナス」は、2022年8月から2023年12月までスポーツ専門ビデオ・オン・デマンドサービス「ESPN+」でチームを題材にしたドキュメンタリー番組『バナナランド(Bananaland)』が2シーズン公開されたほか、英ニュースメディア『The Guardian』では、2023年5月の時点で「TikTokのサバンナ・バナナスのフォロワー数は600万人を超え、MLBのどのチームのフォロワー数よりも大幅に上回っている」と伝えている。当然ながら、観戦チケットはどの試合も売り切れ状態が続いている。
なお現地時間3月9日には、米テキサス州ヒューストンにあるMLBヒューストン・アストロズの本拠地「ミニッツメイド・パーク」で「パーティー・アニマルズ」と対戦したが、「サバンナ・バナナス」にとって初めてメジャーリーグの球場でプレーした。そしてアニマルズを5-4で破り、満員の観衆を熱狂させていた。
@thesavbananas did we crush this or did we crush this #savannahbananas #bananaball #dirtydancing #baseball #fyp #patrickswayze #broadway #Loveyourboobs ♬ Confidence (sped up version) – Ocean Alley
画像は『The Savannah Bananas Facebook「We may or may not have watched Dirty Dancing one too many times…」』『Neymar News X「Little boy: “If you score a goal can you do this dance?”」』『New York Post 「Yankees fans stunned by squirrel during game vs. Orioles」(Charles Wenzelberg / New York Post)』『Grant Harmon X「#NewProfilePic」』『WBFF 「10-year-old Phillies fan gives foul ball to crying girl, video goes viral」』より
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)