アメリカ在住のある男性は昨年1月に宝くじを購入し、500億円を超える高額当選を果たした。男性はウェブサイトで自分の宝くじの数字と当選番号が一致していることを確認して当選金を受け取ろうとしたが、ウェブサイトの当選番号が誤った数字だったことが判明したのだ。その後、大金を手に入れることができなかった男性は、運営会社に対して訴訟を起こした。米ニュースメディア『New York Post』などが報じている。
米ワシントンD.C.在住のジョン・チークスさん(John Cheeks)は昨年1月6日、米宝くじ「パワーボール(Powerball)」を購入した。パワーボールは1から69までの数字から5つと、1から26までの数字からパワーボールと呼ばれる数字を1つ選び、6つ全て揃うとジャックポット(高額当選)となる。
ジョンさんは定期的に宝くじを買っているわけではなく、ジャックポットの金額が跳ね上がった時に購入するという。今回は家族の生年月日などを組み合わせた数字を選び、パワーボールを購入した。テレビで生放送される抽選会は購入した翌日の7日に行われたが、ジョンさんは気にしていなかったため、購入から2日後の8日に確認することにした。
当選番号が載ったウェブサイトを開いてみると、そこには見覚えのある数字がずらりと並んでいた。購入したパワーボールの数字と比べてみると、選んだ6つの数字がすべて揃い、見事ジャックポットに当選したのだ。
当時のジャックポットの金額は3億4000万ドル、日本円で約510億円だった。ジョンさんは、当選が判明した当時について「少し興奮しましたが、叫んだり大声を出したりはしませんでした。友人に電話をすると、ウェブサイトの写真を撮るように勧めてくれたので、写真を撮って眠りに就きました」と振り返っている。
そして後日、ジョンさんは宝くじを持って当選金を受け取りに向かったが、事態は一変した。当選しているはずのパワーボールのチケットをスタッフに渡したが、賞金の請求が拒否されてしまったのだ。当選の確認には、ワシントンD.C.の宝くじ管理機関「Office of Lottery and Gaming(OLG)」のシステムが利用されるのだが、ジョンさんのチケットをシステムが当選したものと認識できなかったという。
実はジョンさんがウェブサイトで当選番号を確認した時、