昨年9月、イギリスで保護された子犬は正常な4肢の他に余分な1肢があり、その先に2本の足が付いていた。動物保護団体ではこの子犬のための医療費を募っていたが、手術するのに十分な金額が集まり、このほど子犬の余分な脚を切除することができたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
英ウェールズ南西部ペンブルックシャー州にある小売店「B&M」の駐車場で昨年9月27日、生後11週と見られるメスのコッカー・スパニエルが保護された。子犬は通行人によって発見された後、同州にある動物保護団体「グリーンエイカーズ・レスキュー(Greenacres Rescue)」で保護された。
子犬は外陰部が2つあることに加え、正常な4肢以外にもう1肢が付いており、その脚の先には足が2本付いていた。その余分な足が人魚の尾びれのように見えることから、子犬はディズニー映画『リトル・マーメイド』に登場する主人公の名前にちなんで“アリエル(Ariel)”と名づけられた。
普通の犬と少し違うことで捨てられてしまったとみられるアリエルは、当初は人間不信でとても怯えた様子だったという。同動物保護団体の創設者であるマイキー・ローラーさん(Mikey Lawlor、42)は当時、「初日の夜に私の家で一緒に過ごしましたが、アリエルはこれまで受けた辛い経験のせいで完全に心を閉ざしていました」と語っている。
またマイキーさんによると、アリエルは体の右側に股関節が2つあるため骨盤が正常に形成されておらず、それぞれから脚が生えて右脚が2本あるため余分な脚を切除する必要があるとのことだった。しかし、余分な脚と並んで付いている正常な脚にはほとんど筋肉がなかったため、この正常な脚も切除しなければならない可能性もあったという。
その後、同動物保護団体ではアリエルの治療費を賄うために募金活動を行い、