目を大きく見開いたままゆっくりとサラさんの方に顔を向けた。ちなみにラザニアはイタリアのナポリが発祥と言われ、シート状のパスタ麺をラザニアと呼び、そのラザニアにミートソースやホワイトソースなどをミルフィーユ状に重ねてオーブンで焼く料理である。
そのラザニアがスープとして調理されることに、イタリア人のカルロさんにとって邪道な行為に取れたようだ。2人の会話はさらにこのように続いた。
カルロさん「ラザニアスープって、なっ、なっ、なっ、何だよ?」
サラさん「パスタを使うでしょ。それにチーズ、トマトなんかをスープに入れるの。」
カルロさん「ラザニアの平たい麺を使うんじゃないのか? まずそれが間違っている! 次に間違ってるのは、それはラザニアなのかスープなのかってことだ。ラザニアスープなんてあり得ない!」
サラさん「でもそれ、ラザニアスープって言っていたもん。」
カルロさんの興奮は増すばかりで、声もイタリア訛りの英語で強い口調に変わり、かなりうろたえているのが分かる。しかしサラさんも引くことなく、TikTokの動画で見たのは「ラザニアスープ」だったと訴え、カルロさんに食べてもらうように促していた。
サラさん「でも、とても美味しそうだった。スープの中で全部ミックスされているの。」
カルロさん「なんてことだ。ダメだよ!」
サラさん「それで、今晩ラザニアスープを作ったら食べてくれる?」
カルロさん「もし、君がこれをラザニアスープと呼ぶのを止めてくれたら多分食べるよ。」
サラさん「いいわよ。でもそれはラザニアスープなのよ。」
カルロさん「えっとごめん! ほんとごめん! それってラザニアの塊をスープに投げ込むんだよね?」
最後までカルロさんは、ラザニアをスープにすることに対して納得がいかなかったようだ。結局サラさんはこの日、ラザニアスープを作ったのかどうかは明かしていないが、動画には「彼の反応は見る価値がある」「『スープに投げ込む』が笑える」といった声が寄せられ、多くの人に笑いをもたらした。
どうやらサラさんは、カルロさんに対してイタズラを仕掛けて彼の反応を楽しんでいるようだ。
実はこの2人、2021年7月1日に投稿した動画が話題になっていた。それはサラさんが乾燥スパゲティをカルロさんの見ている前で半分に折ってしまうもので、スパゲティがパキッっと音を立てて折れた瞬間に、カルロさんは頭を抱えて「サラ! 頭がおかしくなっちゃったのか?」と言いながらショックを受けていた。
そんなカルロさんとサラさんは、2015年にカルロさんの両親が経営する南イタリアのビーチクラブで出会ったという。当時、カルロさんはビーチでライフガードをしており、彼は毎年夏に親族に会いに南イタリアを訪れるサラさんをデートに誘うため、必死に英語を勉強したそうだ。その後、2人は交際することになり、イタリアとアメリカとの遠距離恋愛を経て、結婚に至った。SNSに投稿された動画には、サラさんにイタズラを仕掛けながらも彼女を心から愛するカルロさんの姿が垣間見られる。
画像は『carloandsarah 2023年10月16日付TikTok「SPLASH IN AN A SOUPA?!」』『Carlo and Sarah 2021年7月1日付TikTok「did someone say… DRAMA???」』『NextShark 2023年7月13日付「‘What’s worse than stupid?’: Sushi chef forced to blowtorch fish after couple were surprised it was raw」(Pixabay)』『sarah_jade_ 2021年2月2日付TikTok「He is seriously something else!!!」』『Ulyces 2022年6月6日付「Elle ne cuisine que des nouilles instantanées, il demande le divorce」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)