スペイン王室のレオノール皇太子が、新年の伝統行事「パスクア・ミリタル」に初めて出席した。昨年から軍事訓練を受ける皇太子は、軍服姿でマドリードの王宮に到着した。レオノール皇太子は昨年10月に18歳の誕生日を迎え、議会で立法の宣誓を行い、正式に父フェリペ国王の法的後継者となった。

現地時間6日、スペインの首都マドリードにある王宮の玉座の間で、新年の恒例行事「パスクア・ミリタル（Pascua Militar/軍隊の復活祭）」が行われ、国王フェリペ6世（55）とレティシア王妃（51）が、長女レオノール皇太子を伴って出席した。

パスクア・ミリタルは毎年1月6日に開催される軍事式典で、1782年にスペイン・フランコ軍がメノルカ島の町マホーをイギリス軍から奪還したことを記念して、国王カルロス3世によって制定された。

レオノール皇太子は、ウェールズの寄宿学校「アトランティック・カレッジ（United World College of the Atlantic）」を卒業した後、昨年8月にはスペイン・アラゴン州の州都サラゴサにある「ジェネラル・ミリタリー・アカデミー（General Military Academy）」で軍事訓練を開始した。

10月31日には18歳の誕生日を迎え、スペイン国会にフェリペ国王、レティシア王妃、妹ソフィア王女（16）とともに出席し、議会で憲法を前に立太子の宣誓を行った。これにより王位継承順位1位のレオノール王女は皇太子となり、父の法的後継者となった。

スペイン王室にとって2024年の最初の公の場であるパスクア・ミリタルでは、