ウクライナに住む女性が飼っている愛犬は昨年5月、後ろ足が麻痺してしまい、散歩の時には車いすが必要だ。そんな愛犬が最近、外出の準備をする女性のもとにやって来てキスを求める姿が捉えられ、TikTokに投稿されて注目されている。動画は10日間の再生回数が4840万回を超えており、米ニュースメディア『Newsweek』などが取り上げて拡散している。
ウクライナ南部オデッサに住むエレナさん(Elena、43)は今から7年半前、アラスカン・マラミュートの子犬を家族として迎え入れた。そしてまだ小さかったオス犬を“バルーシャ(Balusha、7)”と名付け、息子のように可愛がってきた。
ところが昨年5月22日、バルーシャは突然歩けなくなり、動物病院でのMRI検査の結果、椎間板ヘルニアと診断された。バルーシャには緊急手術が行われたが、後足の麻痺が残ってしまい、獣医には「回復する見込みはあまりない」と悲しい現実を突き付けられた。
それでもエレナさんは「いつか4本足で歩かせたい」と諦めず、体重が60キロもあるバルーシャ専用の車椅子を注文し、リハビリやエクササイズを続けてきた。また脊髄の圧迫が酷く、排泄が上手くできなくなったバルーシャのために、排泄の介助も喜んで行ってきた。
エレナさんはそんなバルーシャとの日常をTikTokに投稿しており、今月8日に公開された動画が多くの人の心を捉えて拡散している。
カメラはまず、椅子に座ってブーツを履くエレナさんと、ドアを体で押しながら部屋に入ろうとするバルーシャを映し出す。
バルーシャは前足を器用に使い、おしりを床に付けて引きずるように前進しており、後ろ足は前に出して揃えたままだ。それを見て笑い出すエレナさんに鳴いて何かを訴え、