南アフリカの水族館の水槽内で先月下旬、人魚に扮しパフォーマンスを行っていた女性が溺れそうになる事故が発生した。しかし女性は“神対応”で危機を回避することに成功し、当時の様子を収めた動画が注目を集めている。シンガポールのニュースメディア『The Straits Times』などが伝えた。
南アフリカのハウテン州ランドバーグにある巨大モール「クレスタ・ショッピング・センター」の水族館の水槽で先月25日、人魚に扮してパフォーマンスを行っていたガブリエラ・グリーン=トンプソン・ケイさん(Gabriela Green-Thompson Kay)がアクシデントに見舞われた。
当時の様子を捉えた動画では、長い足ヒレを付けたガブリエラさんがサンゴ礁のそばで笑顔を見せ、客に手を振ったり投げキッスをするのが見て取れる。
そしてガブリエラさんが泳ぎ始めて間もなくのこと、長い足ヒレの先端部がサンゴ礁に引っかかり、なんとか外そうともがき始めるのが分かるのだった。
ところがガブリエラさん、その後は素早い反応を見せ、着用していた足ヒレを脱ぎ捨てると瞬く間に水面に浮上した。
実はこの緊急の対応は、両手を使って足ヒレを脱いで避難する「テイル・エバキュエーション(tail evacuation)」と呼ばれるもので、ガブリエラさんは自身のTikTokで「水の中というのはとても危険だということを覚えておいて欲しいの!」と綴り、次のように説明した。
「プロの人魚であれば誰でも、この方法を知っていなければならないわ。あの瞬間、魔法を台無しにしてしまったのは残念なことだけど、これが重要な教訓となったのは間違いないの。」
「動画を見れば分かるけれど、私の足ヒレはサンゴ礁に引っかかってしまってね。肺の空気がなくなってしまったから、引っかかった足ヒレを外しに戻ることはできなかった。それで急いで足ヒレを脱いだのよ。あれは普段の訓練の成果なの!」
なおこの動画に対し、