ドミニカ共和国に住むある一家は、12人のきょうだいのうち5人の顔が変形し「エイリアン」などと呼ばれて差別を受けてきた。そんなきょうだいがこのたび、「なんとか治療を受け、試練を乗り越えたい」と自分たちの症状について語った。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
ドミニカ共和国サンファン州の小さなコミュニティ、ジノバ(Jinova)に住むアナさん(Ana)とホゼ・バウティスタさん(José Bautista)の間には、12人の子供がいる。そしてそのうち5人が顔の変形や腫れを伴う稀な症状に苦しんでおり、特異な外観から「エイリアン」「E.T.(地球外生命体)」などと呼ばれてきた。
5人に共通するのは、離れた目、突出した頬骨、鼻の隆起、口腔の不健康などで、顔の変形だけでなく、頭痛、呼吸困難、めまい、身体の痛みなどにも苦しんでいるという。
きょうだいの1人、イサイアスさん(Isaías)は「よくひどい名前を付けられてね。エイリアンと言われたこともあった。それで一時は『私たちは本当にエイリアンなのでは』なんて信じかけたことともあったんだ。E.T.と呼ばれたこともあったね」と明かし、こう続けた。
「でもその後、良い人たちが『いや、君たちは人間だよ』と言ってくれたんだよ。」
なお5人の年齢は不明だが、大家族で貧しい家庭ゆえ仕事が必要なのにもかかわらず、兄弟イサイアスさんとアントニオさん(Antonio)、姉妹グラシオーザさん(Graciosa)、プレシオーサさん(Preciosa)、ミゲリーナさん(Miguelina)は外見で差別を受けて就職が難しいという。
さらに5人の症状について医師は「骨性獅面症」と推測するも、