顔に奇形をもって生まれ、鼻が左右に2つあるように見えるインドの女児が7歳になり、両親がこれまでの苦労や思いを語った。女児はその容姿から“神の化身”と崇拝され、母は娘を「最も幸運な子」と呼んでいる。『Truly』などが伝えた。
インドのウッタル・プラデーシュ州アリーガルで2015年3月、オム・プラカシュさん(Om Prakash)とサーベシュさん(Sarvesh)夫妻の間に第4子ラクシュミーちゃん(Laxmi、7)が誕生した。
ラクシュミーちゃんは先天性の奇形で、顔の中心にまるで象の鼻がついているかのような状態で誕生し、母サーベシュさんは「ラクシュミーを初めて見た時は怖くて仕方がなかったわ。義母は一目見て気絶し、近所の人たちもとても驚いていたの」と当時を振り返り、こう続けた。
「人々の反応は様々で、怖がって逃げていく人もいれば、頭を下げていく人もいたわ。そして娘を象の頭をしたヒンズー教の神『ガネーシャ』と呼んで崇める人たちは、あの子を一目見ようと家の前に行列を作ったの。」
そんなラクシュミーちゃんを誕生直後から見守るプラディープ医師(Dr. Pradeep)は「彼女は鼻が未発達のまま誕生し、5年前はあまり状態がよくなかったが、生後8か月で象のような鼻を切除する手術を受けたことで、普通の生活が送れるようになった」と明かし、「ラクシュミーちゃんがここまで成長してこられたのは、必死で働いてきた両親のおかげだよ。彼らは決してあきらめなかったからね」と述べ両親を称えた。
手術後のラクシュミーちゃんは顔の中心の皮膚を除去したため鼻が2つあるように見えるが、