中国で10年間、寝たきりの母親の介護を続けてきたある男性の動画が多くの関心を集めている。男性は一人で母親を介護してきたことで、自分の体力や貯蓄が失われていく現状に疲れ果ててしまったようだ。そして男性は、母親に言ってはならない言葉を発してしまったという。中国のニュースメディア『網易』などが伝えている。
人口の高齢化が急速に進んでいる中国で、広西チワン族自治区在住の「小李歌很坚强」というアカウント名の男性(以下、李さん)が10月26日、中国版TikTok「抖音(Douyin)」に投稿した動画が注目を集めた。
李さんはこれまで10年間、下半身が麻痺した寝たきりの母親の介護を一人で、ほぼ付きっきりで行ってきたという。彼は普段から母親を介護する様子を抖音に投稿し、過去には「おむつ替えは大変だけど、幸いなことにまだ私には母がいる」と明かし、母親への愛情を見せていた。
しかし今回、注目を集めている動画は、李さんがベッドに横たわる母親に向かってひざまずき、涙を拭いながら何度も頭を床につけて懇願する姿が捉えられていた。動画のキャプションでは「母親がいなくなってくれればいいのに…。そう願う自分が悲しい」と吐露し、さらに「母が苦しまずに早く極楽浄土に行ってくれることを願っている」と綴っていた。
どうやら李さんは、土下座して頭を下げるたび母親に「早く逝って欲しい」と懇願していたようだ。また、「これから介護に対して可能な限り、簡易的に済ませるようにする」とも明かしている。
李さんは母親のオムツを一日に5、6回替え、身体を清潔に保つためお風呂に一日2回入浴させている。ほかにも食事を口まで運び、床ずれができないように3時間おきに背中をマッサージし、