
ローランドさんはサラワク州の女性・児童・地域福祉開発局のファティマ・アブドゥラ大臣から書状を手渡されたという。
書状は10月10日の日付で、多毛症を抱えているアディクちゃんを自分の養女として迎え、治療費と教育費を援助したいといった王妃の意向が記されていた。さらに書状には、「この申し出によって、アディクちゃんの養育費や治療などのご両親の負担が軽減されることを願っています」とあった。
溶接工として働き、4人の子供を持つローランドさんは、王妃の心遣いに涙するほどだったという。彼はメディアのインタビューに応じ、このように語っている。
「手紙を読んだ後、私は深く感動しました。王妃が私の娘を養子にするなんて思ってもいませんでしたから…。つまり、私たちの娘はプリンセスになるんですよ。だから私たちは彼女をプリンセス・アディクと呼ぼうかと思っています。」
「私たちのスペシャルな子供に対する王妃のご配慮とお気遣いに、感謝せずにはいられませんでした。」
かつて多毛症のせいにより、見知らぬ人からジロジロ見られたり、心無い言葉をかけられたりしていたアディクちゃんだったが、今は羨望の目を向けられる存在になったという。母親のテレサさんはFacebookに、「アディク、あなたはとても幸運な子だわ。全てが順調にいくよう祈ってるわ」と綴っており、娘の幸せな将来を心から願っていた。
なおテックインサイト編集部では、テレサさんにコンタクトを取り、アディクちゃんは今後王宮で暮らすのか、それとも王妃から養女として支援を受けて家族と共に暮らすのか、そして王妃からの支援によってアディクちゃんの治療や教育が可能になった今、娘の将来にどのような期待を持っているかなどについてうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『Suara Sarawak 2023年9月11日付Facebook「YDPA Agong dan permaisuri berkenan bertemu kanak-kanak istimewa di Bintulu.」』『Kak Na 2023年11月1日付Facebook「Congrat bek」』『New York Post 2023年9月14日付「Little girl born with ‘werewolf syndrome’ dubbed ‘child from heaven’ by royals」(Newsflash)』『The Daily Star 2022年11月19日付「Teen lives with rare ‘werewolf syndrome’ that leaves other kids scared he’ll bite them」(Image: mdwfeatures/Lalit Patidar)』『Larry Gabriel Gomez 2015年8月30日付Facebook』『The Sun 2018年1月4日付「HAIR SHE IS World’s hairiest teen girl dubbed ‘werewolf’ by pals is now happily married after dramatically shaving her face and body」(BRONEK KAMINSKI)』『diamond. 2022年6月11日付TikTok「we live in a world where individuality is feared.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)