アムブラス症候群という病名を耳にしたことがあるだろうか。遺伝子の欠陥により、顔もしくは体全体が動物のように多毛になることから「狼男症候群」とも呼ばれている。そんな珍しい病気を持った女性が、このほど最愛の人と結婚を果たした。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。
タイのバンコクで暮らすスパトラ・サスファンさん(Supatra Sasuphan、17)は、先天性のアムブラス症候群のために顔全体が毛に覆われていた。『The Sun』によると、この病気は中世から世界で50人ほどしか確認されていないという。
スパトラさんは生まれた時から、このアムブラス症候群の他にも健康障害があった。鼻孔の広さが1ミリほどしかなく充分な呼吸を確保するために保育器の中で3か月間過ごした後に、鼻孔を1.5ミリに広げる手術を受けている。
そんなスパトラさんが学校に通い始めた頃、毛深い顔のせいでクラスメイトから「猿顔」「狼男」と心無い言葉を浴びせられたそうだ。レーザー治療による脱毛処理を行ったこともあったが、すぐに毛で覆われてしまった。
しかし明るく前向きな彼女は11歳を迎える頃にはたくさんの友達ができ、2010年にはギネスから「The World’s Hairiest Girl(世界で最も毛深い少女)」という認定を受けることとなった。それからは有名人となり、ますます友達が増えて人気者になったそうだ。
現在17歳となったスパトラさんは、