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writer : tinsight-c-emma

【海外発!Breaking News】先天性右手欠損の女性「人生を変えてみせる」 自ら売り込み国際的なモデルに(米)

「君には無理だよ」「できるわけがないじゃないか」―幼い頃から“ノー”という言葉を聞かされ続けてきた女性シャホリー・アイヤーズ(Shaholly Ayers)さん。彼女は生まれつき右手がない。いくつもの辛い過去を乗り越えモデルになったシャホリーさんは現在、国際的なファッションショーで活躍している。

米オレゴン州出身のシャホリー・アイヤーズさんは、学生時代からファッションモデルになることを夢見ていた。しかし10年ほど前のこと、訪れた先のモデルエージェンシーで彼女を待ち受けていたのは残酷な言葉だった。

「あなたみたいな人にモデルが務まるわけがないじゃないの。」
「両腕の揃ってない人にはモデルは無理ね。」
「あなたの写真を撮ってくれるフォトグラファーなんていないわ。」

“義手を付ければ大丈夫です”と説得しようとするシャホリーさんだったが、その甲斐虚しく門前払いにあってしまった。

彼女の人生は“否定”と“拒絶”の連続だった。小学3年生の頃には、外見が理由で近所の子供によくいじめられたという。努力して入った学校のバスケットボールチームでは、試合当日に相手校の応援席から「片腕の変人」とヤジを飛ばされたこともあったそうだ。

「私は一生、夢を手に入れることは許されない…」そう思い、心が折れそうになったりもしたが「“ノー”と言われ続けた人生を変えてみせる」と自分を奮い立たせ、モデルになる道を模索していったという。

シャホリーさんはフォトグラファーやヘア&メイクアップアーティストを探し、ポートフォリオを作成。地元のブティックに飛び込み、自らを売り込んだ。そして小さな仕事を少しずつこなしていったのだ。通常モデルの仕事はエージェントを通して決まるものだが、彼女にはそんなバックアップもない。次第に雑誌に登場するなど仕事の依頼が舞い込むようになり、モデルとしての実績を着実に積んでいく。そしてシャホリーさんは以前に断わられたエージェントの門を再び叩いた。シャホリーさんのポートフォリオを見たこのエージェントは「素晴らしい写真ね。あなたと契約せずにはいられないわ」と感激し、契約に至ったそうだ。

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