アメリカでは、警察や消防への通報用緊急電話番号として「911」が使われている。しかし先日、緊急事態でなかったにもかかわらず幼い男の子が911に電話をかけてしまい、保安官が確認のために自宅を訪れることになった。男の子に通報したかどうかを尋ねると、可愛らしい理由とともにその事実を認め、思わず保安官も微笑んでしまったという。米ニュースメディア『Fox News』などが、当時の様子を捉えた動画とともに伝えている。
先月31日、米フロリダ州ヒルズボロ郡保安官事務所に1本の通報が入った。しかし電話はすぐに切れてしまったため、スコット・プラハト保安官代理(Scott Pracht)が確認のために電話の発信地へ向かった。通報があったのは同郡リバービューにある民家で、当時の様子をスコット保安官代理のボディカメラが捉えていた。
スコット保安官代理が玄関ドアをノックすると、1人の女性が現れた。「911コールを受けたのですが」と尋ねると、女性自身は心当たりがなかったようで「ちょっと息子に聞いてみます」と言い、玄関を開けて幼い男の子を呼んだ。
女性の話によると、息子は機能制限がかけられた携帯電話を持っているという。しかしこのような携帯でも、通報用の番号には通話ができるようになっており、男の子は母親の目を盗んで勝手に911に電話をかけてしまったようだ。
女性は、「息子は911が何を意味するのか知らないと思います」とスコット保安官代理に話している。そして自分の携帯を持って出てきた息子に「この方に電話をしたの?」と女性が尋ねると、